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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

[個人レポ]20030721モノリスソフト新作発表会~EPISODE2003~:3_くじら座のζ星――BATEN KAITOS―その1[再掲]

EPISODE 2003 当日レポ:03:くじら座のζ星――BATEN KAITOS――その1

 
※本記事についての説明&注意事項はこちら→0_Index

BACK←02:開会式、というかオープニング。
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この言葉を見て『テイルズ・オブ・エターニア』を彷彿とさせたアナタ、ナムコのいいお客様です。
 これの事前情報が出回ったとき、googleったら、殆どのページがエターニア関連でした。目標だったゲーム情報はおろか、星座のサイトにすら行き着けなくて悲しかった思ひ出が。
 ちなみに、テイルズはやりたいんだけど、時間なくて結局一つも手を出せてないダメな私です。


 ついでなのでくじら座について少し蘊蓄。
 これは、星座物語でも名高いアンドロメダ姫とペルセウスにまつわる物語の中の一星座。海の怒りを静めるためにいけにえとなったアンドロメダに襲いかかった海魔ティアマトの姿であり、ペルセウスの持つメドゥーサの首によって石化してしまったという。星座の季節は、アンドロメダファミリー同様に秋。学名をCetus、略称でCetと表記される。
 秋の南の空に、全天中四番目に占有面積の多い星座ながら、一番明るいのがクジラの体の喉元にあるο星(ミラ)の2等星、続いてしっぽのβ星(ディフダ=「二番目の蛙」の意(「一番目」はみなみのうお座のフォーマルハウト)/デネヴ・カイトス=くじらのしっぽの意)、頭部先っぽのα星(メンカル=「鼻」の意。実は真横のγ星もメンカルと呼ばれる)、そしてようやくζ星のバテン・カイトス(鯨のおなかの意)。でもここまでくると3.9等星。4等星に限りなく近いくらいに暗い星。多分都市部じゃ絶対見えない。
 13個も星があるというのに、一番見やすいのは、頭の方、うお座・おひつじ座・おうし座と、黄道十二宮星座3つに囲まれた辺りに展開するα-γ-ξ-μ-λが作る五角形。しかも、一番明るいハズのο星・ミラは、一年弱の周期で二等星から十等星まで光度が変化する変光星として有名な星。そのすぐ南の方にあるのがバテン・カイトスなので、ある意味探しやすいといえば探しやすいのかな。
 せっかく夏休みだから、空気のきれいなところに行った時でも探して見てはいかが?
 尤も、今時分(7月~8月)、くじら座が南中するのは午前3時~午前4時ですので念のため。

 そういえば、バテン・カイトスのさらに南方にある三等星τ、これは、地球から11.8光年の距離にある、地球にごく近い星の一つで、エリダヌス座ε星とともに、1960年前後の『オズマ計画』の目標にされていました。『オズマ計画』っちゅーのは、「宇宙人からの電波が取れるかも知れない!受信してみよう!」とやっていた、それそのものこそ電波的計画。当然電波の来るあてもなく、1年くらいでぽしゃったそうな。ちゃんちゃん。
以上、星好き友人の協力+草下英明『星座手帖』1969を参照。
よくこんな古い本とってあるな、私んち。
今はなき社会思想社の教養学術文庫のラインナップです。
3.『バテン・カイトス』プロモーションムービー

 古びた机にある一冊の物語。
 そこに描かれるのは、人と神と、浮遊する大陸の黎明期。
 大婆によって繰られるページは、かつての人の姿が記されている。
 『こころの翼』によって自由に飛び回る人々の姿が……。

 片翼の少年・カラス。
 謎めいた少女・シエラ。
 運命に引き寄せられる幾人もの仲間たちが
 世界に、空に、軌跡を描く。

 行き着く先に彼らは見るだろう。
 暗く輝く大洋に舞う、大鯨<バテン・カイトス>を。


↑とまぁ、イメージをかっこよく言い表すとこんな感じです。
実際は目まぐるしく展開するプロモーションに、メモ取る手がおっつかなかったんですが(爆)
 ナレーションとして流れるセリフは全て英語。印象としては、現在の映像技術で描いた昔のディズニー映画のテイスト。
…わ、わかります? なんというか……昔の、いわゆる「童話」的な世界観を持った物語を、現在の3D技術で描き出したようなそんな感じ。『アラジン』くらいまでのディズニー映画的、といった方がいいかな。ゲームで言えば、FF8の後にFF9をやったときと同じような印象。不思議と懐かしい感じがする映像表現でした。
↑しかしこの「懐かしい」って難しい表現だにゃあ。人によって「懐かしい」は違うからね。
ただ、ところどころにマンガ的な……というか、デフォルメ的なキャラクター(FF9の女王様チックなド派手衣装&メイクな人(2021/7/6補遺:当時は名前もわからなかったゲルドブレイム陛下))もいたりと、ある意味「古きよきファンタジー」を彷彿とさせました。
 プロモを見る限りでは、PS時代のRPGよく見られる、「重要イベントシーンだけムービー」のダイジェスト版+通常イベントシーンの組み合わせで構成されていました。主として見栄えのいいムービーを多く使っているのは、やっぱりプロモーションとしての特性ですね。(2021/7/6補遺…と当時は思っていたのですが、後にムービーはこのOPでしか使わなかった事が判明)
 通常ゲームシーンは、雑誌等で紹介されている通り、実際の動き回るキャラクターの手前にキャラ絵+セリフ枠が配される形。『レジェンドオブドラグーン』のキャラセリフの横に、2D絵Ver.のキャラ絵がついたというのが一番わかりやすいか(もしくは、『暴れん坊プリンセス』みたいな。…あれほどコミカルではないんですが)。但し、セリフ枠は下固定みたいです。
 一言で言うなら、PS世代にはすっごくなじみ深い表現、という印象がありました。PS2の、あの、ハイクオリティ画像のままイベントに突入するのとはまた違った感じ。そういう意味で「懐かしい」と感じているのかな。実際のゲーム内におけるロード時間とかはもちろんわかりませんが(というか、そんなものプロモで出したら、ゼノサガ試遊台の二の舞……げふんげふん)「……早かったらいいな」と思ったりしてます。ついでに言うと、SO3みたいに止まらないといいな……(うちのPS2、SO3の初回生産版を拒否る奴なので……)

4.『バテン・カイトス』制作スタッフの紹介

プロデューサー:野口伸二氏(ナムコ)
 ナムコ側からのプロデューサー。制作に直接関わると言うよりも、販売の方に関わっている人らしく、コメントも「期待して待っていて下さい!」と簡潔なもの。

プロデューサー:野村匡氏(モノリスソフト)
「ここに立っている人たち以外のメッセージは、全て作品に込めました。そんな私たちのメッセージを是非とも受け取ってください」

ディレクター:サウンド・システム:初芝弘也(トライクレッシェンド)
 旧エニックスを裾野で支えた開発集団『トライエース』を代表取締役でもあるお方。普段はサウンド関連を主に担当しているが、今回はシステムもメインで参画している。「現在、RPGは作るのが非常に難しいジャンルとなっている。(うちも、春にいろいろとご迷惑をおかけしましたしね…←と、ぽそっと問題発言) 今回モノリスとの二社でやってみて、なかなかいい感じに仕上がったので期待していてほしい」とのこと。
(2021/7/6補遺:と、当時の私の知識ではまだトライエース所属と思っていたのですが、実は1999年の段階で退社され、その段階でトライクレッシェンドを設立しています。当時はWikipediaすらもまともに情報が無く、ゲーム雑誌で偶然お名前が出た時の略歴でしか情報を得る手段が無かった為、追っかけをしてないクリエイターさん情報には本当に疎かった。特にトライクレッシェンドは音楽面協力という形でトライエースとの協業も多く「あれ?どっち所属?」とよくわかってなかったのも事実)

ディレクター:ワールド構成:本根康之(モノリスソフト)
 言わずと知れたモノリス中核三人組のおひとり。ワールド構成を担当。「このゲームをやった後に、旅に出かけたくなるような、そんな作品になるよう頑張りました」のコメントに、この作品のイメージが込められているなぁとつくづく感じました。

シナリオ:加藤正人
 ラジカル・ドリーマーズ、クロノクロス等、感性深い言葉を操る敏腕シナリオライター。FF7に仕込んだ「百億の鏡のかけら、ちいさなともしび、とらわれた天使の歌声、ゼノ…ギアス…」は、FF7→ゼノギアスという流れを踏んだプレイヤーには思い出深い一セリフ。ゼノギサントラライナーノーツに記された光田さんへのメッセージは、私、結構好きなんです。「今回も加藤節全開です!」という司会のセリフに思わず感激。フリーになったという風の噂は耳にしていましたが、まさかこんな所でお会いできるとは! そしてなんでアロハシャツなんですか!!(笑) 「今まではシナリオのみならずイベントのデータ作成にも携わっていたのだが、今回はシナリオだけだったので、現在余裕です(笑)。どんなふうに仕上がっているかが非常に楽しみ」なんて言っていたら、そのまま修羅場の開発室に拉致られてしまうぞ~(笑)
(2021/7/6補遺:後々の杉浦社長及び高橋監督の発言からすると、この段階で既にモノリスは残業極力させない会社に変貌を遂げていた(遂げようとしていた)ハズなので、そこまで過酷な修羅場があったかどうかは不明。ファンからしたらFF4のかいはつしつのイメージしかなかったのよ~)

音楽:桜庭統
 S0、VPと、メタルな印象も持つ音の使い手。VPのセラフィックゲートの曲、好きなんですよホント~♪ 聞いた限りで、ちょっと曲の印象がかわったな~と思っていたら、「今までの自分の作品とはちょっと違った感じの曲にも挑戦したので楽しみにしていてほしい」とのこと。テイストを活かしつつ、新たな表現のステップを目指しているようです。

ムービーディレクター:倉澤幹隆(ロボット)
 鬼武者、バイオハザードと、PS2黎明期を彩ったディレクター。今までのリアルテイストとはひと味違った印象の画像だったが、「世界に通用するCG、ゲームのドラマとCGとの融合をめざし、キャラクターの芝居に力を入れるため、アメリカの映像ディレクターとのコラボレーションで作品づくりを行った」「ムービーは全部で2分20秒ほどではあるが、楽しみにしていてほしい」と語ってくれました。

*****

 これ、私自身の雑感なんですが、
 ここ数年(※2003年当時)、私は同人活動でゼノギを元にやっているんですよ。
 その間、友人に誘惑されてVPやったり、またやっぱり友人に誘惑されてこの夏逆転裁判とかやったりしているんですね。
 他にもハマッたゲームはたくさんあるんですが、同人として活動するものって、ホントに好きじゃないと&好きになったときに時間がないとやれないものなので、結局、ゼノシリーズから浮気して何かをした、というのは、この二社の作品だけなんです。
 で、なんで今回、関わっているのが、ばっちりトライエースとカプコンなんですか!!
 私は、この事見越してハマっていたのかぁ!!と、頭抱えて悶絶したくなりました。ええ、マジで。
 やっぱ私、電波チャンなんでしょうか……(しくしくしくしく)




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