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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

[日記再掲]『kiRite』コンサート行ってきました!
※この日記は、かつてiswebサーバで行っていた翠輪堂-日記-の過去ログ[2005/06/12(Sun) 23:44]を再掲したものです。(isweb無料サーバのサービス終了と共に引き上げていたものを改めて掲載しました。日記についたコメント等は省略してあります)


ちょっと野暮用ついでに友達誘って、光田さんの無料コンサートへ。
13:00からと15:00からの2回だったので、「どっちか見られればいいかな~」程度で行ったんですが、運良く両方聴くことが出来まして。
一回目、場所がスピーカーよりも大分外れた場所だったんで、せっかくの音の響きとかちょっと損なっちゃう感じだったんだけれども、その中でも広がる河合さんの歌声(&やたらに大きい吉良さんの熱いコーラス)に背筋ぞくぞく。カーテンコールのアレンジバージョンの淡い音色にもほわわ~んといった感じ。
こりゃ15:00のはもっと近くで聴くべぇ、と思って、コンサート席ではないのだけど、近くに置いてあったテーブル陣取って、第二回のを聴きました。やっぱりスピーカー位置がちょうどよくて、同じ曲のはずなのに全然響きが変わって、もう思いっきり堪能しました。
『kiRite』は、曲が光田さんだからとか物語が加藤さんだからとか、(多少意識しているところは当然あるんだろうけど)あんまり気にせず感情移入出来る作品で、だからこそ、それが生音で響いてくるというのはなんかすごく心地よくて、それなのに、さらにギターの吉良さんが超ノリノリでコーラス響かせたり、その横で壺井さんがまるでその勢い(もうこれは吉良ファンなら納得の「渦」の感覚なんだけど)に引きずり込まれていくかのようにフィドルをかき鳴らして、それに河合さんがアルバムの、いや、それ以上に柔らかく広がる歌声で、音響面からすればあまり優秀とは言えないあの場所を振るわせて、それに身を任せながら光田さんが嬉しそうにギターを弾いていて、その一体感が見ていてすっごく楽しくて。ちょっと前、演劇でそういう場面に出くわした事はあるけれども、音楽でのその感覚はすごく久々で、だからこそすっごく気持ちよかったんですよ。横で販売会していた『kiRite』CD速攻完売も思いっきり納得だし。

それだけでも大満足なのに、
二回目の公演のカーテンコール、
『Pain』だった。

光田さんの口からタイトルが出てきた瞬間から、うわっとすごくこみ上げる物があったんだけれども、曲が流れはじめて、河合さんの第一声が旋律にふわりと被さった瞬間、自分の中で何かが決壊して、文字通り目の前が涙で曇ってしまった。曲を聴いているうちに少し落ち着いてきたんだけど、サビの部分にさしかかったら、こんどは堪えてたはずの涙が鼻の方に来てしまって、それでまた涙腺がきゅっとゆるんで。音楽でそういうことになったこと、今までなかったから、もうどうしようって気持ちになってしまって、ただただ客席からかいま見える光田さんの表情だけを追っていた。

それは、光田さんがゼノから離れたことによって
もう二度と聴く事はできない曲と演奏者の組み合わせだと思っていたから。

こうやって日記を書き連ねている今でも、思い出すと目の奥がじんと弛み出す。

私は公言しているように、特に滅茶苦茶光田さんファンってわけじゃないんだけれども、でも、なんだかすごく切ない気持ちになって、旋律一つ一つをすごく耳に焼き付けるような思いで聴いていた。

もう二度とあり得ないギグかもしれない。
でも、いつかまた、この旋律を、こうして聴けることを心の中で祈って。



イキナリ泣き出してごめんね、同行者の皆様方。
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