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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

つながる未来・新たなる未来
ゼノブレ3DLC第四弾・追加シナリオ配信直前~!
……とか言いつつ、縄張りゴリラにどつかれたところでまだ終わってないブレ2に戻ってる私は低みの見物なんですけどな。
ゼノが終わってもゼノが遊べるドン!状態、まだまだ続いてるよ~。
(とりあえず投稿時間はツイのゼノっ子定番の「あと10分だ」に設定してマス)

最近自分にとってツイはあまりブレインストーミングに使えなくて、前のようにはツイで呟くことは無くなってしまったんですが、DLC配布直前の思いつきというタイムスタンプが欲しくて、ちょっとこの前利用しました。ピックアップして、柿本人麻呂のあの歌、続く未来を予見し、その道行きに幸あれと言祝ぐ歌だな、とふと、思い出しまして。
なにぶん、高校古文でちらっと触れたきりで、実際そうだったか自信が無かったので、この短歌に関する解説をググってみたんですが、確かに草壁皇子の遺児・軽皇子(文武天皇)に関わる歌でした。
たとえばこちらの短歌の教科書さんのサイトとかが詳しいので、解説はそちらにて。
あと、これの載っている万葉集巻1-45~49に関しては古典に親しむさんが詳しいです。

閑話休題。
なんでこれで「未来を予見しその道行きを言祝ぐ」歌だというのを思い出したかというと、それは、モノリスソフトが長らく貫いてきているスタンスだから。
少なくとも、会社おっかけ歴20年超えの私には、そう見えてしまった。

あくまで個人ファンの想像と感想だからお気軽に読んでね。



モノリスは設立当初から世代交代を強く意識してきた会社。
ザ・プレに載っていた設立直後インタビュー(1999.12.20.実施分/メモ取り不備により掲載号不明(推定2000年1月中のどれか))での高橋監督の「社内でのれん分けをしていきたい」という発言や、EP2新作発表会募集を掛けたファミ通No755(20036/6号)での杉浦社長の世代交代論にもそれは見てとれる。
EP2/バテンの発表を行ったEPISODE2003(自前レポにて失礼)でも、続編よりも新しい才能が出てくることを意識した会社作りをしてきていたような面が強いように感じていた。
4Gamersの原田さんとのインタビューで「僕の企画が通ったに過ぎない」というのは、新しいものを新しい人材の力で作りたいと思いながらも果たせない、その悔しさの表れなのかなとも思ったりする。


ただ、個人的な感想を言うと、ゼノサEP2での総監督の降板は、私には早急すぎる世代交代のようにも見えた。
(今は既にサイトから落としてしまっているけれど)DE発売前にモノリスの第一スタジオリクルートページにあった「ゲームで大事なのはマップ」(細部ウロなので違ってたらゴメンなさい)という言葉を知った今なら、EP2のあの当時に新井考さんをディレクションに据えた意義がわかるのだけど(深層領域夏の美しさ、アベルの方舟のマップギミック等は彼のディレクションでしか為し得なかったのだろう)、当時のゼノサの売りはシナリオだと(少なくとも私は)思っていたから、正直混乱はしたのよね。私のみならず多くの人がそうだったのかなという言葉は、受け入れがたいとする人たちからは刃のような鋭さを持って当時のゼノ関連掲示板で乱舞していたように記憶している。それはとても悲しい光景だった。
同時期に別チームで回してた完全新作のバテンが(売上は原口ナムコの予想を下回るものだったとはいえ)ゲームとしての完成度・刺さり具合は自分の中でゼノサ以上ではあり、このためだけにGC買ってもお釣りが来る位の満足度だったから、ゼノでなかったらあるいはEP2チームのもの作りへの評価は世間的にはもっと高かったのかもしれない。ゼノだったから苦しめられたのでは…そういう思いも今さらではある(※後出し孔明という自覚アリアリで言うけどさ)

ただ、その歩みはきっと確実に軌跡を刻んできた。
20年間以上耕されてきた土壌から実を結んだ物語の数々、それが、明日、一つの終わりを迎える。
高橋哲哉総監督の描き続けてきた物語、その終焉が、迫っているのを、感じる。

でも、その軌跡はきっと確実に次の実を結ぶのだという、深い確信がある。

だから、私の中では不思議と「終わってしまう」という感覚が薄い。
ゼノブレ3自体をクリアしてない故かもしれないけれど、でも、少なくともEP3の時のような絶望と共に終わってしまうような虚脱感は感じていない。

モノリスソフトという確かなものが、そこにあるから。
総監督の思いに共感し、そして物作りを続けてきた、多くの人たちがそこにいるから。

前につなみらの感想に書いたように、そしてレックスの「それをするのは俺じゃない。誰かだあ!」や「誰かが必ず受け継いでくれる」など、端々に次世代への期待が見えて取れるんだよね。
きっとそれだけの事をし続けてきた。そしてここまでやってきた。

物語の力を借りて、未来を信じる言葉が私たちの元に届けられている。
だから、を信じられる。
きっと次もまた、とんでもない景色を見せてくれると信じられる。

次のモノリスの作品を誰が描くのかはわからない。
でもきっと私は追いかける。
どんなに遅い歩みでも追いかけ続けるつもり。

総監督、ひとまずはおつかれさまでした。
また次の旅へ私たちをいざなってくれる日を夢見て……。

(収穫とゼノ繋がりで「地に落ちて死なぬ麦は一粒である」というヨハネによる福音書12章24節が頭をよぎりましたが、それはそれでなんか重いかもしんないのでちょっと保留。別に犠牲だとは思わないもーん。今までいただいてきたものは、全部全部私にとっては大事な実だもん。何はともあれ、今まで本当にありがとうございました)

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