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EPISODE 2003 当日レポ:07:ゼノサーガ EP2 『善悪の彼岸』その2
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このレポートもいよいよ佳境に入って参りました。
8.ゼノサーガ2 スタッフ紹介
プロデューサー:岡本進一郎(ナムコ)
ゼビウス・ワルキューレの冒険などのナムコ初期からのスタッフさん。バテカイの野口氏同様、ナムコ側の代表として参加。意外にも「今回、自分が関わる初めてのRPG作品」だそうで「期待している」とのお言葉が。
プロデューサー:萩原智進(モノリス)
EP1にて影のディレクターとして活躍。リローデッド等でも参画していて、今回、監督として作品全体を統括する役に大抜擢。「いい出来になっていると思います……」←と繰り返すばかり。結構あがっちゃうタイプ?みたいで好感がもてる新監督さんです。
ディレクター:新井考(モノリス)
ゼノギアス時代からおなじみのこの方。EP1ではマップ担当でしたが、今回は作品に対してディレクターとして参画。「高橋の意思を継ぐ者」「高橋と最も意思の疎通のできる男」という紹介のされ方してました。週ゼノ4号などでも、しきりにユーザーフレンドリーなゲーム作りに腐心している様子が伺え、「私なりの世界観を見せることができるよう、作っています」とコメント。
音楽:梶浦由記
.hack、ガンダムSEEDでおなじみの新進気鋭の作曲家。固定ファンの多い光田氏の後を継いでのこの度のゲーム参加に対し「ゼノサーガは自分でプレイしてみて、思わずはまってしまった。いいものを作っていきたい」と意欲満々。……ところで「いきたい」って……現在進行形?
*ちなみに、高橋哲哉氏、キャラデザの田中久仁彦氏他、EP1に参画した主要メンバーは全く姿を見せなかったことをここにご報告いたします。。光田氏は、事前に自身のサイトにて降板を表明していた(YS-NET・ゼノギ板よりの情報。Azusa未確認)こともあって、発表会内では一切その名が伏せられていました。
2019/7/6補遺:YS-NETとは、当時各種ゲームの話題を語り合う掲示板サイトでして、その中にあったゼノ掲示板は、深い考察で非常に盛り上がっておりました。
杉浦氏曰く、EP2の制作進行状況は、「怖いくらいに順調」「この冬には完成しそう」との色好いお答えが。…でもまだ完成率35%だよな? 作品づくりっていうのは、残り80%の段階が一番時間欲しくなるもんじゃないかな~(含笑)。それに冬って4月アタマまで言えるんだぞ?(←某VPの設定資料集ですばらしい教訓を身につけてしまったひねくれ私)
そんなこんなではっきりしない制作側に、司会は鋭く問うて曰く「来年あたりには……」受け答え側は苦笑いするしかなかったようで。
さて、そんなこんなで一通り挨拶が終わったところで、イベントの華として、前田愛さん&宍戸留美さんが登場! 萩原氏・新井氏を交えたトークショーへ舞台は移行します。
(トークしている後ろで、スタッフがディスカス用にテーブルを配置してました。エビアンのボトルがとんとんと並べられているあたり、長丁場の予感?)
<萩原氏・新井氏の役割ドコロ>
(新井氏はA4四枚程のカンペを、萩原氏は手帳を見ながらインタビューに応じていました。
新井氏のちょっと棒読みなところが気になったかな? というか、そんなところ映すなカメラ(笑))
萩原「作品全体の土台づくりを担当。制作の為の環境整備等も行っている。新しいことにチャレンジできるようにしたい」
新井「制作進行の管理を行っている。スタッフが優秀なので苦労はない。ユーザーの視点に立った者づくりを行うよう心がけている。
シナリオは、エピソード1の純粋な続きから、という形になる。ゾハルとそれを巡る人々の物語になる。
今回はJr.メインで話が進んでいく。Jr.のかわいらしい外見に秘められた男らしい面に注目してほしい」
今後話としてどうなるか、という点については「前回謎だった部分がかなり解決すると見ていい」と、司会の問いにやや好意的に応答する新井氏。
<前田さん&宍戸さんの『ゼノサーガ』>
前田「エピソード1の段階で、シオンを巡る人々に関して全て相関図を書いていて、それぞれに応じて演じていた。
声をアテる段階において、実際の映像は見ていない。ムービーの一部を見させてもらって、そこからイメージを膨らませて演じた。但し、シオンという人間は変わらないので、絵が変わったからといって演技を大幅に変えるようなことはなかった」
映像が変わったことに対して問われると「最初『あれ?シオンどこ?』『あれ?モモちゃんは?』みたいに探してしまいました~(笑/宍戸さんと一緒に)」
宍戸「コスチュームがすごいかわいらしくなっていました」
司会(鈴木)「実写でもいけそうですよね」宍戸「いやあああ~ややややばいですよぉ!(汗)」
……いや、るみるみなら素でいけると思った人間がここに一人。
西館屋上広場で見かけないことを祈ります(←なんの話だ)
<その他のキャラクターについて>
新井「ジンは序盤からPCとして使えます。満を持しての登場ですね。お待たせしました!」
……そうか、やっぱり兄貴は販売促進最終兵器だったのか。
そして、水着を着ると黒ふん姿に……(←激しい誤報/合っていたらむしろ焦る)
2021/7/6補遺:EP2やった人はご存じですね。ふーんーどーしーだったー!ギニャー!!(未来視?)
<ゲームシステム等>
新井「バトルシステムの基本は変えず、その本質を磨き上げていく形。
EP1の徹底解析により・わかりやすさ・戦闘モーションの改善・バトルのテンポアップ
簡潔的なエフェクト重視・データ読み込みの速度向上に心がけた」
この発言には正直ほっとしました。またシステム変えられるんじゃやってらんないもん!
あの、ルーレットぐるぐる割込上等システムは、結構個人的に戦略とか考えるの楽しかったので、あれが継続されることが保証されたのはホントに嬉しかったり。でも、あれにプラスαとすると……どうするのかな? それもまた楽しみです。
さて、話は、「滅多にこういう話はできませんからね」と、制作のやり方についてのトークに移っていく。そう、モーションキャプチャー講座だ。
使われたのは、推定14年前のジンとマーグリスの対決シーン。
絵コンテは、設定資料集にも見られるような感じで、一枚一枚つなぎ合わせてパラパラアニメにできるくらい通常の絵コンテよりも細かく描いている。
それによると、ジンは対決の時点でケガをしているというらしい。マーグリスの剣勢に押されてのけぞってしまうような所もあり。でも、それすら美しいと思えるのは、やっぱりメガネに洗脳されているのかしら>自分。
モーションキャプチャーのやり方としては、従来から用いられている、うれし恥ずかしバトルスーツ(Gガン)みたいな服の表面、人の関節部分にピンポン玉大のマーカーをつけた状態で、赤色光を照らした状態で特殊なカメラで撮影するもの。(このことを、(2003年当時)映像関連の専門学校行っていた知り合いにいったら「……まだそういう撮り方してるんだ」と驚いていました。今は違うのかな?やり方)
役者さんの一挙手一投足が、予め組んであるキャラクター外骨格の画像に連動して直接画像上の動作の確認ができる仕組み。ちなみに演じる人のどちらをどのキャラに対応させるかは服&頭に付けているスイミングキャップみたいな帽子で判別させているらしい。その時は赤キャップの人がジン、青キャップの人がマーグリスでした。……イメージカラー逆やないの(笑)
彼らの、人ならざるオーバーアクションは、トランポリンや跳び箱等(画面上には表れない)を使って再現。跳び箱を使ってジャンプしているところが、実際の作品画面では空中三角飛びになっていたりするのがなかなかカッコイイ。柱に叩きつけられる動きなんかも、マットでくるんだ跳び箱にドカンとぶつかって表したりするなど、役者さんはホントに体力勝負。おつかれさまです~。
でも、ここで取得したデータが、非常に重要になってくるのです。
*前田&宍戸「そういえば、Ep1のアテレコ時、グラフィックに反映させるためにずっと口元を撮影されていた。ちょっと恥ずかしかったね」
そうやって取得したモーションをフレームで表現し、最終的に絵を載せる。(ちなみに、フレーミングの前段階までは、ジンの絵柄の方には着物の袖が描かれていましたが、実際の画面に重ねる際には取り払われていました。……これは何を意味するのか?! それとも、ただ単に両方の画像は使い回されているだけなのか?!(←カメラワーク次第でいくらでも変わった印象を与えられるから、それ自体はいいと思うんだけどね~)
そして、仕上げにエフェクト(剣に乗り移った紅と蒼の闘気、剣戟の際の飛び散る火花等)を載せて完成。それに音楽と言葉がくっつく形となる。会場ではセリフ回しと剣や雨のエフェクトまでが上映されていました。
それはそうとして……
それまで映像を映していたスクリーンがフェードアウト。そして画面に浮かんだ一つの言葉。
司会(塩屋)「……あれ? なんか『おまけ』って出てますね。なんでしょ、コレ?」
(しらじらしく言っているうちに画面が切り替わる。画面上では、先ほど同様に剣を打ち合う二人が現れる。が、剣がぶつかり合うたび、そこから表れるのは激しい火花ではなく、モモのエーテルで使ってそうなぷりちーなハートマーク。しかも連なってゆらゆら~とゆらめいていたり)会場、思わず失笑。むしろみんな引きつり笑い。
新井「……エフェクトをちょっと間違えると、まぁこんな感じのものができてしまったりもするわけです(苦笑)」
塩屋:(ひきつり笑い←リハやってるハズでしょーが…)
「……まぁ……なんというか……『二人は深く愛し合った』とか、そういう展開でしょうか?」
……会場全体には、あーやっちゃった、ていうか、笑うに笑えない、そんな不思議な空気が漂ってしまいました。
でもね、せっかくだから、めっちゃレアな条件クリアによる隠しコマンドで入れておいて欲しいな、このムービー(笑) そうだ、ついでにモモのモーションで戦うジギーも入れて置いてください(爆)
<アテレコに関して>
前田「四人くらいしか入れないスタジオで、唾液まみれになりながら声アテてました。
お話としては、全部の謎は解けてないですけど……」
宍戸「もう、とにかくモモちゃん大変! 言えなくてすっごくもどかしいです!!」
塩屋「……なんだか制作のお二人が「これ以上言うな~」ってひやひやしながら見てますね(笑)」
<キャラクターデザインの変更に関して>
新井「(KOS-MOSのバイザーがなくなったことに関して)デザインは変わったが、話としては1の続きになるので、おでこの所の輪のようなデザインは、そのままバイザーの持っていた機能がそこに内蔵された形になるんです。
シオンの眼鏡がなくなったことに関しては、理由がきちんとあります。お話を楽しみに待っていてください」
前田「シオンはピアスとか入ってすっごくかわいくなった」
宍戸「なんていうか……艶っぽいですね(笑/なんちゅー表現を……)
モモちゃんのベレーとかもすっごくかわいくなった」
↑いや、実際、モモのベレーはめっちゃかわいいと思います!
横脇のロトの紋章チックな模様といい、キレイに垂れている紺のリボンといい。
……やばい、作りたくなっている自分がここにいる(苦笑)
<最後に……作品に関して>
前田「展開については、もしかしたら泣いてしまうかもしれません」
宍戸「モモちゃんのことは、「うっわ、可哀想~~~!」なんて思いながら、愛情たっぷりに演じています」
前田「映像みながら「うわっこれはー……」と思いながら演じました
シオンも、フェブロニアとかジンの事とかで、心の移り変わりが見られます。シオンに限らず、みんな、大変な事が歩けれども、頑張っている様子が表れていると思います」
塩屋「向こうで新井さんが「しゃべるなよ~しゃべるなよ~」オーラ送ってますね(苦笑)」
ゲストのお姫様二人、彼女らを野放しにするのは非常に危険かと思いますが(笑)
最後は萩原さんが「お待たせした分、クォリティの高いものになるよう頑張ります」と占めて、トークショーはおひらきになりました。
9.最後に……エピ2映像(梶浦ミュージック全開版)で
(7の最初のプロモムービーでも書きましたが、一部かぶっている映像があったため、記憶がごっちゃになっている部分があります。なるべくこちらは、こちらでしか流していない映像情報を詳しく)
龍の形をした謎の機械
絆をつなぐ金色の髪したU.R.T.V.たち。
しかし、その絆が切れ、彼らは赤黒い力によってなぎ倒されていく。
(背景が、謎にワンダーエッグの「ギャラクシアン」のアトラクションを彷彿とさせるような色合いでした)
地を、惑星を、裂いて飛び立つ赤き鳥。
二つの機体がぶつかり合う空
二人の剣鬼が戦う地上
町を破壊するA.G.W.S.
ユリ(らしき女性)が悲しそうに見つめている。
黒髪の少女(サクラ?)が、泣き出しそうに潤んだ瞳で目の前を見つめている。
作られた生命、U.R.T.V.の少年たち
青く晴れ渡った田園の道で、彼らは後ろから来た黒髪の少女を振り返る。
足を引きずりながら、それでも誰かを抱え上げながら歩くJr.<ルベド>
その手に抱かれていたのは白い髪の少年。
巨躯のA.G.W.S.から放たれた5つの羽。
強力な精神波攻撃<エアッド>がJr.たちを襲う
激しい剣戟の末、がっくりと膝を折れるジン。
駆けつけたケイオス、緋色の髪の青年に、「雑魚に助力を乞うか」と吐き捨てるマーグリス。
彼らの手助けを断り、ジンは再び立ち上がる。
マーグリスから放たれた炎の力、それに対し、ジンが放ったのは凍てつく氷。
『ROOF GARDEN』――天使の像を飾った建物の屋上が白い光に包まれる。
ケイオスが見つめるその前で、
ジンが、ゆらりとその場に倒れる。
その向こうに見えるのは、顔を紅蓮に染めたマーグリスの顔。
昇華していくアルベド、そしてシメオン。
歓喜の声が白い爆発を呼び起こす。
+++++++++++++++++++++++++++++++
ふ~……ようやく書き終わりました。
というか、自分の中ではまだまだ伝えたいことがいっぱい残っていそうで、全部記録として残せたか非常に心配です。でも、思い出せない!あれだけいろいろあったのに! それがかなりもどかしかったりします。
でもまぁ、こんなところでしょうか?
あとは、次の物語が語られるその日が来るまで、期待に胸をふくらませつつ、ゆっくり待つことにいたしましょう。
……あ、でも、その前にゲームショー、あるよな(笑)PR -
EPISODE 2003 当日レポ:06:ゼノサーガ EP2 『善悪の彼岸』 その1
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ふ~、ようやくここまで来ましたね。
というわけでみなさんお待ちかね。ゼノサーガEP2情報のご登場です。
あ、ちなみに「EP2」、「いーぴーつー」と読むのが正式なのだそうです。
だってディレクターの新井考さん、ずっとそう言っていたんだもん!(笑)
7.『ゼノサーガ EPISODE2 善悪の彼岸』 プロモーションムービー
(これ、一番最後に流した映像と部分的に同じところがあるため、そちらで流れたものとこちらで流れたものとが記憶の中でごっちゃになっています。またセリフも、うろ覚えのため、正確性に欠けるものとなっております。あらかじめご了承ください。それでは、映像のリズムに合わせた、言葉の羅列をお楽しみください~♪)
「愛より為されることは、常に善悪の彼岸にある」――ニーチェ
それはまるで龍の胴のように。
不思議な湾曲をした謎の機械がゆっくりとその鎌首をもたげていく。
緋色の髪の青年が、ケイオスが、それぞれ何かのコクピットに乗っている。
ケイオスの口がわなないている。「そんな……まさか……ありえない……」と。
じっと虚空を見つめるジギー。
かつての記憶に、過去に耳を澄ますかのように。
淡い水色をした球体(U.M.N.とのリンク部分?)の中に浮かばせられているモモ。側でメリィが「苦しくない?」みたいな感じで声をかけている。(カメラ角度のせいかわからないが、側にいたメリィと同じくらいの身長に見えた。エメラダのように大きくなったのか?!と一瞬錯覚するくらいには)
その淡い球体を囲んで立つJr、シオン、ケイオス、(あと一人。たぶん、KOS-MOSかもしくはジギーか)
何かの実験が始まったらしく、四人の周囲を、網目状の光のシャッターが断続的に走っている。球体の中でモモが悲鳴を上げるかのような顔。それをじっと見つめるJr、そしてシオン。重ねられた言葉は、まるでKOS-MOSのエンセフェロン起動実験時のもののように。
アルベドの腕に捕らえられ、離れようともがくJr。
真っ赤に燃え立つ赤い翼。まるで惑星改変<テラフォーム>の時のように。
灼熱を持つそれは、隆起し、たやすく大地を割り砕いていく。
惑星<ほし>全体を己が殻として、燃え立つ凶鳥は今まさに羽ばたかんとす。
飛び交う機体。A.G.W.S.よりも大きなフォルムを持つそれは、A.G.W.S.では信じられないような早さでもって空中で戦いを繰り返す。描く軌跡はメビウスの輪。激しい激突は空さえも灼く。
降りしきる雨。天使の像を掲げた建物の屋上にて、剣を振るうマーグリスとジン。
譲れぬ思いは柱をも砕き、技と技のぶつかり合いは、両者を極限まで高めていく。
金色に輝く、ゾハル。
まがい物<エミュレーター>か本物<オリジナル>か、それはわからない。
だがいずれにしても、それはある力を顕現するために在る。
マーグリスが炎を、ジンが氷をそれぞれ放つ。
力と力は互いにすれ違い、そして、マーグリスの顔に、赤く鋭い血の華が咲く。
淡く輝く桃色の文字<言魂>が、まるで檻のようにアルベドを、そしてシメオンを覆っている。文字が虚空に消えるのと共に、彼もまた、何かに吸い込まれるかのように昇華されていく。
彼は歓喜に手をさしのべる。その手の端すら虚空に消えていく。消えながら彼は呼びかける。恍惚と、彼の欠片<ルベド>に向かって。
「さぁルベド、俺たちの新世界を分かち合おう……」
シメオンから発する新星爆発<ノヴァ>の光。
+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
内容についての簡単な解説、ということで。
冒頭の言葉、出典調べました。『善悪の彼岸』第四章 箴言と間奏曲 第153項の言葉より。
……でも、私が参照したの、普通のニーチェ学者が使っている白水社版じゃなくて理想社版だったので、びみょ~に訳し方が違っていました。
ちなみにこの四章、ネタになりそーなセリフがてんこ盛りです。ドキリとするような言い回しもあったりしてかなり怖かったり。
あ、ちなみに女性擁護派の人間はかなり寛容な心持って読まないと、この頃の著作はかなりキツイ物言い多いです。下手に目くじら立て始めるとホントにつらい表現が多すぎだから。
ちなみに、『善悪の彼岸』が書かれたのは、ニーチェが発狂する3年前の1886年、42歳の頃。
翌年に『道徳の系譜』、さらにその翌年には『偶像の黄昏』『アンチクリスト』等の著作を書き飛ばす、そんな、ニーチェの精神がどんどん飛翔し続けた時期の著作になります。
映像の次に出た、不思議な機械。
カメラはまるでエレベータに上昇するようにその機械の周りをぐるりと上昇していきます。ちょうど、トニーがシオンの求めに応じてネピリムの歌声の周りをくるりと飛んだ時のような、そんなカメラの回り方です。
で、この謎の機械。この場面にしか出てこないんですが、
直感その1:たぶんEP2のタイトルロゴに使われている謎のつちのこ状のもの?
直感その2:……なんかゼノギでこれに似たようなもの、見たことあるんだよね~。
直感その3:…………ていうか、デウスそのもの?
↑但し、私の電波は妙な所でしか当たらないのでご注意をば。
後は、ホント見たままの印象です。セリフとかバリバリ入っていたんですが、うまい具合に覚えていません。……あ、そういえば、アレン君の顔が幼くなっていた!(笑)
個人的に、推定アシェルVS推定イサカルの空中大決戦がめっちゃかっこよかったです。
「よかった、ゼノ、ロボゲーだよううううううっ!」と感涙にむせびかけました。いや、マジで(笑)
そして圧巻は最後の白様ですね。
山寺さんのボイスが、これがまたっ…………
もう、感極まるくらい、ぞくぞくっとしました。さすがだ山ちゃん! -
EPISODE 2003 当日レポ:05:ゼノサーガ EP1 リローデッド情報
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ようやくお待ちかね! ゼノサーガに関わる情報です。
とはいっても最初はリローデッドだけどね(笑)
6.『ゼノサーガ EP1 リローデッド』プロモーション映像~杉浦氏による解説~
ゼノサーガ・今後の展開:
「『ゼノサーガ1』の出荷台数:全世界で100万本を突破。
北米でも多くのユーザーを獲得した。
(5月末に発表されたナムコの中期決算報告に拠れば、目標販売数10万本のところ、20万本の販売を記録。……要は、「売れるかな~」と思った数の2倍売れたという。
今後は世界のユーザーのニーズに合わせた作品づくりが必要になっていく。
RPGのみならず、他のジャンルのゲームにも挑戦していくかもしれない」
高橋「監督」は今……:
「高橋氏は現在、『監督』という枠組みからはずれ、作品を俯瞰的な視点で見られるような体勢になっている。これにより、作品のノベライズや、アニメーション化などの動きも行っており、近い内に発表できればと思っている」
つくづく思うんですが、たぶん高橋氏って、(うっかり「カントク」と言いそうになっちゃいますが)
リーダーやるよりも、裏で黒幕やる方が得意なタイプなのではないかな~と。
こういうタイプの人間って、人を使ってあーだこーだと指揮するよりも、
まず自分でバリバリ動いていってしまう、自分の手で全部やらないと気が済まない、そんなタイプなんですね。
ある意味貧乏性&苦労性なタイプと言えるかもしれません。
譬え監督だー副社長だー、と偉くなったからといって、そういうタイプの人って、上に立ったところで自分の性質がそうそう変わるもんじゃない。逆に、上に祭り上げられることによって、それまでやれていた所に手が届かなくなってしまい、それによって、それまで作り上げてきた「働き者」のレッテルがうまく維持できなくなってしまうんです。結果、やることなすことうまくいかなくなったりとか。
実際にそういう人、よく見かけますしね。
だから、逆に、地位とかそんなの与えないで、とにかく下っ端の仕事からでもやりたいようにやらせてみた方が、最終的にめちゃくちゃいい結果を生み出す、そういうことが起こりうるタイプなのではないかと。
そういう自分の性質を見つけて(もしくは、理解ある周りが発見してくれて)、そして、今回の「俯瞰的視点」(サイトによっては「スーパーバイザー的立場」なんて表現が使われていましたが、杉浦さんはそうは言ってませんでしたヨ)に立つ状態になったのだとしたら、多分、それが、彼を一番輝かせる最上の方法なのかもしれないのです。
その結果、面白い物が出来て、それを私たちが楽しめるのであれば、本当に、それが何より嬉しいことなのではないかと。
会ったこともない人に対して僭越やな~自分と思ったりもしますが、これまでの雑誌言動の微妙な揺れ動き(特に、ザプレ別冊ファンブック2に寄せられた、それまでの、作品に対する絶大的な自信をあっさり覆すような発言等)を見るに、彼が一番やりたいのは、作品を作ることであって、作品づくりをまとめあげることではないんじゃないかと、強く思ったりもするわけです。
確かに、監督の影響というのは、作品において非常に大きいものがあります。ですが、現在のように作品規模が大きくなり、『監督』という立場が、作る人間から、人をまとめ上げるための人間となってしまった時、彼によって与えられる影響力の幅というものは、作品それそのものへとうまく反映させられないのではないでしょうか。
従来の、SFCくらいまでの規模のゲームであれば、それこそ監督がシナリオ書き兼演出家として、作品に対して直接自分の描く物語を投げかけていく事が出来ていました(実際、容量的にはSFCとほぼ同規模であるGBAソフト『逆転裁判』の公式サイトとか見ていても、「ああ、監督って立場は大きいんだな」と思います)。でも、今のRPGはそういう作り方へと戻れません。でも、彼は、自分の言葉で自分の描く世界を彩りたかった、だからこそ、監督という立場よりも、監修・シナリオ書きという立場へと、自分を移行させた、――それが今回の監督降板劇なのではないかと私は考えます。……実際、本当のところはどうなのだか、それは知るすべがありませんが。
でも、「クリエイター」と呼ばれる人間が、本当に作りたいものに自らを投じているのであれば、それが、何より一番なのではないかと思っています。
閑話休題。
さて、肝心のリローデッド情報なんですが、内容としてはみなさん既にご存じの、既出情報のみでした。
・モモ→キルシュ、KOS-MOS→アーキタイプという新コスチューム。
・海外の声優さんによるアテレコ(ま、そりゃとーぜんか)。
・一部イベントシーン(主に白い人の問題行動シーンの事かと)の変更。
・プレイバック機能の追加
というか、多分これ以上の変更はなかったのではないかと。
これ以上変更していたら、それはもはや違うゲームだろヲイ、ってやつですね(笑)。
むしろリローデッドの最大のウリは特典映像DVD、これでしょう!
封入予定の特典としては、
・北米版CM映像
・設定画集
他、だそうです。
今回使った『バテン・カイトス』や『ゼノサーガ2』の映像も入れるような事を、明言はぼかして言ってたような言わなかったようなところが非常に不安ではありますが。
でも、せっかくだから、国内版CM全種類とか、ゲームショーで使用したプロモーションムービー全種とか(特にマシューズ船長の「水!」バージョンはもう一度見たい!!)、社内発表用トレイラー映像(MGS2限定版のおまけディスクみたいにね)とか、もっといっぱい盛り込んで欲しかったりしますよ、せっかくですし(笑) -
EPISODE 2003 当日レポ:04:くじら座のζ星――BATEN KAITOS――その2
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ふー、まだ半分も終わらないよレポート(汗)
というか、『バテカイ』がなかなかに面白そうなので興味が尽きないだけなんです。
微妙に箇条書きにしたメモに頼りつつ……ではありますが、とりあえずGO!なのです。
5.『バテン・カイトス』の内容について~本根氏&初芝氏による解説~
(ディレクター2名を残して他のメンバーは退場)
構成の方法(本根)
「システムは初芝、世界観は本根が担当し、タイトルによって全体イメージを作って、それを加藤氏に膨らませてもらった。
世界観とストーリー(本根):大空にいくつもの大陸が浮かんでいる世界。人はかつて「こころの翼」というものを持ち、自由に空を飛べていたが、現在ではそれはすでに退化してしまい、実際に飛べる者は殆どいなくなってしまった。
その中、プレイヤーは、片羽のみを持つ少年カラスにとりついた『精霊』として、この世界を、そして物語を見つめていくこととなる。
そして最終的に『エンドマグナス』と呼ばれる、封印された●●(邪神?旧い神?←メモ取り損ね)に関わることになっていく」
2019/7/6補遺:「邪神」で正解ですね。あの当時モッコスは無かったからね!(血涙)
ゲーム画像の紹介:
「心に、翼はあるか」
この言葉を扉として、世界観が描き出される。
画像:印象として、トライエース的な色合いの映像(SO2のムービー、3、VP的な、独特の原色メインの色使い)を、アヴェやニサンのマップに重ねた感じ。場所によっては前者のような牧歌的な場所ばかりではなく、石畳の町とか、森の中の道とか、吹雪の崖っぷちとか、とにかく何でもありっぽい。
「3Dポリゴンで背景を全て描くのではなく」との解説があった通り、2D絵をやや立体的に描き出すことによって、表現を行っているような感じ(とはいっても、アルティメットサガ的なああいう感じはなく、あくまで、トライエース色+ニサンの雰囲気)。ぺたっとした塗り方の変な立体の空間等もあったりした。
移動するキャラクターは、SO3そのまんまの印象がある。基本的にキャラクターを中心に、上から見下ろすタイプのビュー。時折、FF7、8で見られたような、道の向こうから来たりとかのモーションがあったりするらしい。でも基本的にはゼノサーガのような見下ろしタイプ。
パンフレットに「大陸間移動には飛空船と呼ばれる乗り物を利用している」とあるように、キャラクターたちは頻繁にその「飛空船」の発着場らしきところへ足を運んでいる。空に突き出た桟橋に、観光遊覧船みたいな形の……というより、鯨型グノーシスをもっと人工的にしたような、鰭を持つ天野喜孝版飛空挺みたいな感じ(……よけいわかりづらいかもしれない)の乗り物が浮かんでいる。
その後は、イベントシーンのダイジェスト。(けっこう次々と出てきたので、全てを書き留められてません。ごめんなさい!)
・精霊がその身に付くことに対してカラスに語るシェラのシーン
「それぞれ違う世界に住む二つの生命が出会い結ばれることがあった」
「その異世界の精神を精霊と呼んだ」
「精霊が降りたら、大いなる力を得ることができる」
・戦闘シーンの始まりで、翼無き肩の方で偽翼を展開させていくカラス。
・吹雪く断崖絶壁。シェラが祈りを捧げると、向こうへとつながる氷の橋ができる。驚く一同を後目に、気軽に橋を渡って進むシエラ。
・幹のあちこちに不思議なうろを持つ、丸い木を中央に据えた泉(●●の鏡、とシェラが言っていた)に向かって手を合わせるシェラ
・シェラに語る大婆「彼を救うことはできないよ」
・悪しき強大な力を手に入れた、女王然たる人物。その力によって倒された者たちを前にして、カラスたちはその力を封じようと彼女に近づく。
・夜の船の上でカラスがつぶやく「ひとり夜の底を行く……」
(↑このセリフは、「加藤節全開!」の言葉を裏付けるなぁと感心してみたり)
「そう、全てのいのちは海へと還る」
最後につぶやかれるこの言葉が、先ほどのムービーのラストを彷彿とさせる、そんな感じでした。
++++++++++++++++++++++
バトルシステムについて(初芝)
「マグナ・エッセンス」と呼ばれる要素をカードに封印して、それを戦闘時に発動させるというシステム。
これに使われるカードを「マグナス」と呼ぶ。
攻撃も、魔法も、道具を使うことも、全てはこのカードで行う。
全体的なシステム全てがカードによって制御されている。
初芝「今日皆さんに一つだけ覚えて帰っていただきたいことがあります。
このバトルシステムはカードバトルではありません」
一般のカードゲームによく見られるような、熟考を重ねた上でカードを組み合わせるのではなく、
次から次へと出てくるカードを、感覚的にどんどん出していく、リアルタイム性強いバトルシステム。
初芝「とにかく、今画面で行われている攻撃が終わるまでに次のカードを出す、いたってシンプルなシステム」
属性による打ち消しや増幅もある。
たとえば、炎の剣のカードを出すと、炎属性の攻撃が出る。その後に氷の剣を出したりすると効果が薄れたり、炎の魔法カードを出すとさらに攻撃性能が増加したりする。
一般的なMPの概念はない。デッキに含まれる魔法カードの数が全てを左右する。
セリフをしゃべるためだけのカードもあり、これでかっこいい戦闘を演出することができる。
また「逃げる」コマンドすら、マグナスをデッキに組み込んでなければ用いることができない。
※23/2/9補遺:初芝さんと桜庭さんがごっちゃになっていたの、慌てて修正しました。俺……塵……orz
※画面を見る限り、(と、ここは情報系サイトのゲーム画面を参考にしてね♪)
・カードの四隅に数字が書かれている。そのうち、カードを選ぶと右肩の数値が強調されて表示されることから、それが攻撃に直接関係してくるのだと思われる。他の隅に書かれた数値の意味は不明。
・主に使われていたのは攻撃のカードだが、ヴァルキリーガーブ(VP)のようなイラストの書かれたカードもあり、防御カードも存在するらしい。
・敵がどういうふうに攻撃をしかけてくるのかは不明。おそらくカードだろうけど、同じような感じなのかなぁ?(プロモでは、味方が一方的にボコっていたので)
・魔法カードは、カード下部に書かれたギリシア数字が魔法強度らしい。魔法カードには四隅の数字がない。
・1キャラが1ターンの間に出せるカード数には制限がある。画面上部に、そのターンにそのキャラが出せるカード数の上限が書かれている。
・あるタイミングにおいて、キャラクターは「秘剣『爆裂』」(←名称はかなり不明)といった、必殺技のような技が出せる。1ターンのカード数上限を満たしたらではなく、おそらくは組み合わせたカードの内容によってであろう。その際、手札・場札表示欄等は一時的に画面脇に引っ込んで、必殺技演出を見せる形になる。カードが引っ込んでいる間に、キャラは「いきます」(KOS-MOS)みたいな感じで技に備え(←ていうかディスク読み込み中? むしろFF7のリミットブレイクみたいな感じのモーションがある)、技エフェクトを惜しげもなく披露。そして、これが終わるとそのターンの攻撃は終了しているらしい。
・魔法カードをメインに使うキャラでも必殺技がある。……というか、たまたまカラスが物理攻撃系デッキを、シエラが魔法攻撃系デッキを組んでいただけなのかもしれないが。(もしかしたらキャラによって組めるデッキの特性に制限があったりとか、キャラのステータスによる向き不向きがあったりとか、逆にボーナス技が出やすいデッキ傾向があったりとかするのかな?)
・残りカード枚数が書いてある。……これが尽きた時はどうなるのかは不明。
・残りカードの横にゲージが書かれている。これがどういう条件で上下するのかは不明。少なくともカード枚数が減ることによって減少してはいなかったと思われる。
・HIT数がカウントされている。これが何に影響するのかは不明。もしかしたらVPのように一定数たまることによってどこかでゲージがたまっているのかも。(……ってもしかしてあの山札の横のゲージか?)
・バトルの最後に、使ったカードの事等の細かいデータが一瞬うっすらと表れる。(かなり細かい。たぶんプロモ用で「詳細に読みとられちゃかなわん」とばかりにあっというまに消したのだろうが、あれはマジマジ見ないと内容が全部把握できないはず) そしてその後「経験値100を獲得」というように経験点表示が表れる。
・そういえば、1戦闘に関わるメンバーは4人までっぽいです。確認した映像で、画面で並んでいたのは最大4人。さすがに「協力攻撃」とかはなさそうだ(笑)
・印象:とにかく「スピード」的でポンポンカードが出ていきます。
ああ、チュチュでやりてえ!(笑)
そうそう、7/21よりナムコのCM枠にて、バテンカイトスのCMが始まっているそうです。
会場でもそれが流されましたが……
「LOTR(指輪物語)のCMですかっ?!」
とツッコむのはおそらく禁句でしょう(笑)
ゴブリンやらオークが鍛冶やってるあの場面にそっくりなのね~(苦笑)
■バテン・カイトスの感想・統括編■
販売メーカーの枠を思いっきり取っ払った製作会社同士の一大コラボレーション、しかもシナリオがあの「殺し文句大量発生器」(←Azusa的印象)加藤氏とあっては、期待度はかなり高いでしょう。よくもまぁ、今の今まで伏せていたもんだ、これだけの情報を(笑)。
しかし、そんな有名クリエイター(集団)の影響もさることながら、個人的には「子供の頃読んだおとぎ話のような、そんな懐かしい匂いのするファンタジー世界」というのが心惹かれる点でした。ムービーのオープニングで描かれていた「古びた本のページを繰る」、そんな演出がすごいドキドキワクワク感をかきたてた。発表会の事前の情報が入っている段階では「……カードゲーム系ねぇ……」と興味がそれほど高くなかったのですが、おそらくムービーに洗脳されてしまったんでしょう(笑)。
ファンタジー・翼・青い空と深い海。これが好きな『読み手』には外せない作品になっていると思われます。
……やばいよ、GC買わなくちゃ(汗) -
EPISODE 2003 当日レポ:03:くじら座のζ星――BATEN KAITOS――その1
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この言葉を見て『テイルズ・オブ・エターニア』を彷彿とさせたアナタ、ナムコのいいお客様です。
これの事前情報が出回ったとき、googleったら、殆どのページがエターニア関連でした。目標だったゲーム情報はおろか、星座のサイトにすら行き着けなくて悲しかった思ひ出が。
ちなみに、テイルズはやりたいんだけど、時間なくて結局一つも手を出せてないダメな私です。
ついでなのでくじら座について少し蘊蓄。
これは、星座物語でも名高いアンドロメダ姫とペルセウスにまつわる物語の中の一星座。海の怒りを静めるためにいけにえとなったアンドロメダに襲いかかった海魔ティアマトの姿であり、ペルセウスの持つメドゥーサの首によって石化してしまったという。星座の季節は、アンドロメダファミリー同様に秋。学名をCetus、略称でCetと表記される。
秋の南の空に、全天中四番目に占有面積の多い星座ながら、一番明るいのがクジラの体の喉元にあるο星(ミラ)の2等星、続いてしっぽのβ星(ディフダ=「二番目の蛙」の意(「一番目」はみなみのうお座のフォーマルハウト)/デネヴ・カイトス=くじらのしっぽの意)、頭部先っぽのα星(メンカル=「鼻」の意。実は真横のγ星もメンカルと呼ばれる)、そしてようやくζ星のバテン・カイトス(鯨のおなかの意)。でもここまでくると3.9等星。4等星に限りなく近いくらいに暗い星。多分都市部じゃ絶対見えない。
13個も星があるというのに、一番見やすいのは、頭の方、うお座・おひつじ座・おうし座と、黄道十二宮星座3つに囲まれた辺りに展開するα-γ-ξ-μ-λが作る五角形。しかも、一番明るいハズのο星・ミラは、一年弱の周期で二等星から十等星まで光度が変化する変光星として有名な星。そのすぐ南の方にあるのがバテン・カイトスなので、ある意味探しやすいといえば探しやすいのかな。
せっかく夏休みだから、空気のきれいなところに行った時でも探して見てはいかが?
尤も、今時分(7月~8月)、くじら座が南中するのは午前3時~午前4時ですので念のため。
そういえば、バテン・カイトスのさらに南方にある三等星τ、これは、地球から11.8光年の距離にある、地球にごく近い星の一つで、エリダヌス座ε星とともに、1960年前後の『オズマ計画』の目標にされていました。『オズマ計画』っちゅーのは、「宇宙人からの電波が取れるかも知れない!受信してみよう!」とやっていた、それそのものこそ電波的計画。当然電波の来るあてもなく、1年くらいでぽしゃったそうな。ちゃんちゃん。以上、星好き友人の協力+草下英明『星座手帖』1969を参照。3.『バテン・カイトス』プロモーションムービー
よくこんな古い本とってあるな、私んち。
今はなき社会思想社の教養学術文庫のラインナップです。
古びた机にある一冊の物語。
そこに描かれるのは、人と神と、浮遊する大陸の黎明期。
大婆によって繰られるページは、かつての人の姿が記されている。
『こころの翼』によって自由に飛び回る人々の姿が……。
片翼の少年・カラス。
謎めいた少女・シエラ。
運命に引き寄せられる幾人もの仲間たちが
世界に、空に、軌跡を描く。
行き着く先に彼らは見るだろう。
暗く輝く大洋に舞う、大鯨<バテン・カイトス>を。
↑とまぁ、イメージをかっこよく言い表すとこんな感じです。
実際は目まぐるしく展開するプロモーションに、メモ取る手がおっつかなかったんですが(爆)
ナレーションとして流れるセリフは全て英語。印象としては、現在の映像技術で描いた昔のディズニー映画のテイスト。
…わ、わかります? なんというか……昔の、いわゆる「童話」的な世界観を持った物語を、現在の3D技術で描き出したようなそんな感じ。『アラジン』くらいまでのディズニー映画的、といった方がいいかな。ゲームで言えば、FF8の後にFF9をやったときと同じような印象。不思議と懐かしい感じがする映像表現でした。
↑しかしこの「懐かしい」って難しい表現だにゃあ。人によって「懐かしい」は違うからね。
ただ、ところどころにマンガ的な……というか、デフォルメ的なキャラクター(FF9の女王様チックなド派手衣装&メイクな人(2021/7/6補遺:当時は名前もわからなかったゲルドブレイム陛下))もいたりと、ある意味「古きよきファンタジー」を彷彿とさせました。
プロモを見る限りでは、PS時代のRPGよく見られる、「重要イベントシーンだけムービー」のダイジェスト版+通常イベントシーンの組み合わせで構成されていました。主として見栄えのいいムービーを多く使っているのは、やっぱりプロモーションとしての特性ですね。(2021/7/6補遺…と当時は思っていたのですが、後にムービーはこのOPでしか使わなかった事が判明)
通常ゲームシーンは、雑誌等で紹介されている通り、実際の動き回るキャラクターの手前にキャラ絵+セリフ枠が配される形。『レジェンドオブドラグーン』のキャラセリフの横に、2D絵Ver.のキャラ絵がついたというのが一番わかりやすいか(もしくは、『暴れん坊プリンセス』みたいな。…あれほどコミカルではないんですが)。但し、セリフ枠は下固定みたいです。
一言で言うなら、PS世代にはすっごくなじみ深い表現、という印象がありました。PS2の、あの、ハイクオリティ画像のままイベントに突入するのとはまた違った感じ。そういう意味で「懐かしい」と感じているのかな。実際のゲーム内におけるロード時間とかはもちろんわかりませんが(というか、そんなものプロモで出したら、ゼノサガ試遊台の二の舞……げふんげふん)「……早かったらいいな」と思ったりしてます。ついでに言うと、SO3みたいに止まらないといいな……(うちのPS2、SO3の初回生産版を拒否る奴なので……)
4.『バテン・カイトス』制作スタッフの紹介
プロデューサー:野口伸二氏(ナムコ)
ナムコ側からのプロデューサー。制作に直接関わると言うよりも、販売の方に関わっている人らしく、コメントも「期待して待っていて下さい!」と簡潔なもの。
プロデューサー:野村匡氏(モノリスソフト)
「ここに立っている人たち以外のメッセージは、全て作品に込めました。そんな私たちのメッセージを是非とも受け取ってください」
ディレクター:サウンド・システム:初芝弘也(トライクレッシェンド)
旧エニックスを裾野で支えた開発集団『トライエース』を代表取締役でもあるお方。普段はサウンド関連を主に担当しているが、今回はシステムもメインで参画している。「現在、RPGは作るのが非常に難しいジャンルとなっている。(うちも、春にいろいろとご迷惑をおかけしましたしね…←と、ぽそっと問題発言) 今回モノリスとの二社でやってみて、なかなかいい感じに仕上がったので期待していてほしい」とのこと。
(2021/7/6補遺:と、当時の私の知識ではまだトライエース所属と思っていたのですが、実は1999年の段階で退社され、その段階でトライクレッシェンドを設立しています。当時はWikipediaすらもまともに情報が無く、ゲーム雑誌で偶然お名前が出た時の略歴でしか情報を得る手段が無かった為、追っかけをしてないクリエイターさん情報には本当に疎かった。特にトライクレッシェンドは音楽面協力という形でトライエースとの協業も多く「あれ?どっち所属?」とよくわかってなかったのも事実)
ディレクター:ワールド構成:本根康之(モノリスソフト)
言わずと知れたモノリス中核三人組のおひとり。ワールド構成を担当。「このゲームをやった後に、旅に出かけたくなるような、そんな作品になるよう頑張りました」のコメントに、この作品のイメージが込められているなぁとつくづく感じました。
シナリオ:加藤正人
ラジカル・ドリーマーズ、クロノクロス等、感性深い言葉を操る敏腕シナリオライター。FF7に仕込んだ「百億の鏡のかけら、ちいさなともしび、とらわれた天使の歌声、ゼノ…ギアス…」は、FF7→ゼノギアスという流れを踏んだプレイヤーには思い出深い一セリフ。ゼノギサントラライナーノーツに記された光田さんへのメッセージは、私、結構好きなんです。「今回も加藤節全開です!」という司会のセリフに思わず感激。フリーになったという風の噂は耳にしていましたが、まさかこんな所でお会いできるとは! そしてなんでアロハシャツなんですか!!(笑) 「今まではシナリオのみならずイベントのデータ作成にも携わっていたのだが、今回はシナリオだけだったので、現在余裕です(笑)。どんなふうに仕上がっているかが非常に楽しみ」なんて言っていたら、そのまま修羅場の開発室に拉致られてしまうぞ~(笑)
(2021/7/6補遺:後々の杉浦社長及び高橋監督の発言からすると、この段階で既にモノリスは残業極力させない会社に変貌を遂げていた(遂げようとしていた)ハズなので、そこまで過酷な修羅場があったかどうかは不明。ファンからしたらFF4のかいはつしつのイメージしかなかったのよ~)
音楽:桜庭統
S0、VPと、メタルな印象も持つ音の使い手。VPのセラフィックゲートの曲、好きなんですよホント~♪ 聞いた限りで、ちょっと曲の印象がかわったな~と思っていたら、「今までの自分の作品とはちょっと違った感じの曲にも挑戦したので楽しみにしていてほしい」とのこと。テイストを活かしつつ、新たな表現のステップを目指しているようです。
ムービーディレクター:倉澤幹隆(ロボット)
鬼武者、バイオハザードと、PS2黎明期を彩ったディレクター。今までのリアルテイストとはひと味違った印象の画像だったが、「世界に通用するCG、ゲームのドラマとCGとの融合をめざし、キャラクターの芝居に力を入れるため、アメリカの映像ディレクターとのコラボレーションで作品づくりを行った」「ムービーは全部で2分20秒ほどではあるが、楽しみにしていてほしい」と語ってくれました。
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これ、私自身の雑感なんですが、
ここ数年(※2003年当時)、私は同人活動でゼノギを元にやっているんですよ。
その間、友人に誘惑されてVPやったり、またやっぱり友人に誘惑されてこの夏逆転裁判とかやったりしているんですね。
他にもハマッたゲームはたくさんあるんですが、同人として活動するものって、ホントに好きじゃないと&好きになったときに時間がないとやれないものなので、結局、ゼノシリーズから浮気して何かをした、というのは、この二社の作品だけなんです。
で、なんで今回、関わっているのが、ばっちりトライエースとカプコンなんですか!!
私は、この事見越してハマっていたのかぁ!!と、頭抱えて悶絶したくなりました。ええ、マジで。
やっぱ私、電波チャンなんでしょうか……(しくしくしくしく)
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