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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

私を創ってくれた幾千の物語に、ただただ謝意を。
RPGとか、自分が好む物語は、何らかで【戦い】をテーマにしているものがとても多くて。
そういった【戦い】をモチーフとしたフィクションを送り出してくれて、今まで楽しませてもらってきた多くの書き手さん/描き手さんが、今回の事変に対してすごく苦悩しているのを、この数日だけで何度も拝見いたしました。
あんなものを描いていて良かったのか、と。
自分達は想像力が足りていなかったのでは無いか、と。

でも。
現実にはあり得なかった【戦い】を想像し、描く多くの作品があったから、私の心は守られている――この数日、そう強く思います。


多くの作品が描く悲劇を前に、心構えを教えてもらったから。
想像力を引き出してもらったから。
あんな事は在ってはならないと、改めて認識することが出来ているから。

悲劇はフィクションの中で十分で。
悲劇の先には光が待っていると、止まない雨は無いのだと、非道は在ってはならぬのだと、教えてくれた多くの作品のおかげで、私は、テレビの向こうに見えるあの光景に対して、はっきりNOを突きつける事が出来るのだと思っています。


この先、戦争をモチーフにした多くの作品が、その言葉尻や振る舞いの一部を切り取られて非難に晒されるのは想像に難くありません。
生み出される事すら躊躇される、そんな日も来るのでしょう。

でも、それらのフィクションが私達から引き出してくれる想像力、それが、きっと世界を、人を守る力を呼び起こしてくれると思うと、私は、決してその歩みを止めないでと強く願うのです。
悲劇を起こすべきでないと、悲劇に抗するにはどうすべきかと、教えてくれる、それらが喪われる事には耐えられない。

描くことを諦めないで。
描くことを止めようとしないで。
描いた人々を傷つけないで。

私とは違う視点を持つ人達が描いてくれる想像力の種を、どうか摘み取らないで。

考え続ける力をきっかけを、これからも世界に広げていって。


そう、切に願います。


拙く幼かった私の想像力に風を与えてくれた描き手が、新たな物語を紡ぎ始めて20年の、その夜に。


(過去に書いた自分の何気ない日記を思い出して。どちらも直接は全然関係なくて、あくまで私が勝手に想像した事なのだけれども、ふと、自分の中で糸を結んだので)

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