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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

「裏FF7」という言葉を現物で見つけたよ、という事に端を発した、アーカイブ大好き人間の思考放浪
先週末の三連休に入る直前、自分的にはちょっとしたビックリ大発見がございまして。
思わず引用RTしたんですよ。そうしたら、それをきっかけにいろいろな話が連鎖的に出てきて「これだけしっかりした話が出そろってるなら整理しておきたいな」という気分になり、土曜の早朝、唯一PCが使える時間帯にブラウザ版上で連ツイとして書きかけていたんだけど、文字数制限や資料再確認やらで変に時間が掛かってしまい、そうこうしているうちに家族が「腹ぺこだおぅ」と起きてきてしまったんで「いやーんまだ5:50やろー!」と慌ててテキストエディタにコピペ繰り返してデスクトップに「無題.txt」で保存するハメになるという、おかんあるあるだったのでした(T_T)

なので、途中までツイで書こうとしていたスタイルそのままをベースに(140字制限気にしなくて良くなった気楽さから)増補しながら掲載します。
ツイートの引用もそのツイに差し込む予定だったものを載せています。自分の中のまとめとしての形を優先する為、実際のツイートの投稿時間とは情報の順番が前後してしまいますが、ご了承下さい

これらのお話をTwitter上で拝見させていただかなかったら、私個人の趣味としての範囲では調べるのが時間的・物理的に難しい事柄ばかりであったので、今回見せていただいた数々の資料、本当にありがたかったです。この場を借りまして改めてお礼申し上げます。



「裏FF7」の話、自分としては「公式サイトだけでなく紙媒体でも確かにこの呼称が使われていたという話だ、ありがたい!」と思ったところから、あれよあれよと情報が集まってきて、ネットの集合知が良い方向に連鎖するの、なんだか昔のゼノ掲示板感覚で懐かしい。
ちょっと自分で情報整理→

1)ゼノギアス遅れハマり&ネット自由使用が出来たのが1998年後半以降だった私が「裏FF7」の呼称を確かに目の当たりにしたと言えるのが、旧SQUARESOFTのサイト上、トップに置かれていたFLASHでスクロールしていく文章上。
「What_X?」という頁にも記載があったらしいが、印象深かったのは上記のもの。
>>参照:InternetArchives
(PlayOnlineドメインに変更になって以降のもの。InternetArchiveについての私のスタンスについては別途後述します↓)

2)ところが、Wikipedia上では(いつからかはわからんが(差分確認する根性も無し))少なくとも18/11/22時点まで、この「裏FF7」というキャッチコピーでゼノギアスが売り出されていた事実に[誰に?]というタグが付けられており、「真偽の不明な情報」という扱いになっていた。

3)確かに存在したの私は見たんだけどな~、でも今ネット上にサイトそのものがない以上、不確定情報扱いなのは仕方ないかな~…そんなもやもや~を抱えていたところ、フォローしているゼノファンの方からのリツイートで回ってきたのが、この雑誌広告の写し。
4)前述↑のInternetArchiveも写しとしては有用なのだけれども、元々がネットのキャッシュやら何やらからかき集めた、提供元が積極的に提供したものではない非公式データであり、サイト管理者の申立で削除も可能な媒体(だったはず)なので、Wikipediaさんこれじゃ認めないかな~という不安は多少あった。
(ここら辺日本の著作権法とアメリカのフェアユース法とかをガッツリ調べなくては確かな事が言えない部分で…TPPでの著作物扱い方の統一ルールとかの絡みもあるし、そもそも著作権法が今の時代に合ってない云々とかの問題も絡んできて……正直勉強不足ですゴメンナサイ)

5)ただ雑誌に載って遺っている、というのはかなり大きい。というのも、日本の国会図書館(National Diet Library …以下NDL)には納本制度というものがあり、国内刊行物を半永久的に保管するシステムが存在する。で、ファミ通を始めとした出版大手のやっている雑誌は大体保管がされていて、20歳以上なら館内閲覧が可能であり、成人なら誰でも裏を取ることが出来るのだ。
ゼノっぽく言うところの「AAAのデータです。改竄の余地はありません(ゼノサEP1)」といったところ。

(館外貸し出し制度もあったとは思うのだけど、持ち出し可能文献に制限があったりするのと、手続きがちょー面倒なので覚えてない。必要ならNDLサイトでやり方検索してくれor20歳以上で身分証明書持っていて館内用透明バッグに入るだけの手荷物で東京メトロ乗れるなら直接行っちゃった方が面倒がない(※個人の感想です))


6)それとは別にゼノギアスを「裏FF7」として宣伝する見開き広告が電プレvol61(1997/12/12号)に掲載されていたのが今回判明。最初に見せていただいたVジャンプのものは部分保管の為掲載時期は不明とのことだったが、後にゼノギアスの攻略本がVジャンプから出た事も鑑みるに、おそらく同時期掲載と思われる。
(もしかしたらファミ通やザプレ等にも同時期に同様のものがあったかもしれない。特にザプレは「箱崎えれめんつ」等、投稿コーナーで積極的にゼノギアスを応援してたしね)
7)ちなみに私のゼノギアスとの出会いは、97年秋頃にFF6好き友人が見せてくれた雑誌記事だったので、もしかしたらそこでその文言に既に出会ってたかもなーと思うのだが、そこはさすがに掲載誌も何もウロ。そもそも自分、こんな20年も暗く残酷な神の夢に縛れているハメになるとは夢にも思って無かったし。
…いやそもそも、プレイアブルですらないご先祖様の名前だけでゲーム買い決定とか、どれだけ砂漠の王様好きだったんですか私(w)(いや今も好きだが)

8)さて、スクウェアサイト上での「裏FF7」記述は、後にスクウェアがPlayonlineの中心的役割を担う中でドメイン移転をしてしばらく掲載されていたと思われるが、おそらくPS3発売前後でPS3が物理的に下位互換しない事で、一時期サイト上から情報が消えていたような。…ここら辺(ゼノサーガとバテンに夢中→リアルタイムプリンセスメーカー(一般名称:子育て)に人生が移行した関係もあって)まともに追跡もしてなかったからウロ過ぎるけど。

9)後にゼノギアスがアーカイブ配信された時(08/6/25)に掲載された情報は、他のPS旧作同様概要を示すだけのもので、元のサイトのようなどっさり情報は消滅。「裏FF7」の文言は、このタイミングで確実に、公式の形ではネット上から消えてしまったと思われる。
>>参照(2018/11/26閲覧):
Playstation Store:ゼノギアス
PlayStation ソフトウェアカタログ:ゼノギアス



……うん、140字制限の中でやる内容じゃなかった(爆)



以下雑感(蛇足とも言う)。

20世紀末、インターネットという表現を得た時には「発表されたいろんな情報がネット上でいつまでも自在に見られる!」と思ったものだが、各種公式情報やiswebやgeocitisといった「ファンの作り上げるもの」のみならず、公式のものですら保って数年で消えていくのを目の当たりにしてきていて、アーカイブマニアとしては「うわーんうわーん勿体ない~!お願い消さないで~!」という気持ちを抱いたこと、何度も何度もあるんだよね。

とはいえ、サイト主/権利者が「これは引っ込めたいな」という情報を引き出してしまう事への、ちょっと後ろめたい気持ちもないワケではない。
「忘れられる権利」、それを考えると、いいのかな? とも思う。
自分自身も何度かサイト作り直している上にサイト移転を余儀なくされて、その間でネット上に載せなくなったデータもいっぱいあって、とはいえ全てを載せるには準備も何も必要だし、自分にとって取るに足らない(と私が判断する)ものもあったりするから、全てを遺して上げ直す形には到底出来ないのだけれども。

とはいえ、調べる側は容赦ないんだよね。

その昔、とある史料整理に参加した事あるけど、100年もすると借用書もラブレターも飲んでた薬の説明書きも、ぜーんぶ「当時の様子を記した歴史的史料」になっちゃうのよね。「数年前から何度か手紙に出ていた○○さん、このたびの調査で、家主の△△さんの姪の嫁ぎ先の妹さんだと判明しました~」とか「■■という薬の袋があったことから推測するに、この時期のご家族でこの病気に罹っていた人がいる可能性があります」とか判明すると「おお~っ」て盛り上がるし。

そうやって、遺ったものから推測する。
遺ったものから(もしかしたら的外れな)予想を立てて、それを「通説」として流す。
そして、それが「真実」とかたられて遺っていく……。

特にゼノって、ネット上で悪意の情報が一人歩きしているケースを何度も見かけたしさ。
カウンターをあてるには正確な――誰でも見られて、自分の頭で考えられる素材となる――ものがちゃんとあって、そこに至る道が示されていたら……もっと何か違うのかもしれない、と思う事が何度もあって。

そういう点では、今の、可変可能なネット上の遺るものだけでしか語られない、断片でしか見てもらえず、その断片が誤っていたもので作られていた場合……個人的にそれが怖い。

私の好きな作品は、私の好きという気持ちは、どう見られているんだろう。
場合によっては悪意にしか捉えられなく伝わったらどうしよう。

私自身も常に正しい事が出来ていると胸張って言えるほどではないけれど。
少なくとも「私の目を通して見た物」の中、なるべく「他の人もいろいろ考えて動けるもの」を形にしていきたいな、それでみんなが楽しむ事に少しでも繋がればいいな、とは思っていたりもします。

ネットを、排除の道具にするのではなく、共助の道具にしていきたい。
そんな事を、日々願っていたり。



さて、Wikipediaの使い方もう一回確認するかー。
投稿は自由、とはいえ、自分で現物見てない者が書き込んじゃっていいのかなー
出来れば誰かに任せたいなー(←小心者)




それはそうと、これはちょっと推論にしかならないので、拡散しやすいTwitter上に載せるのにはためらっているのですが。

発端となった自分の引用RTで取り上げたゼノギサイトのトップでくるくるしていた奴、私自身はFLASHだと思い込んでいたんですが。
でもInternetArchive――ネットのキャッシュを集めたもの――であった同文のもの、私のウロな記憶だと、そのページもなんかスクロールしていたような気がするんですよね。

……もしかしてトップのアレ、FLASHだと思い込んでたけど、JavaScriptで上下スクロールさせていただけだったらどうしよう(汗) だってJavaScriptで出来るよね、アレ。
昔のWebサイトによくあった「次のキリ番は1000番です。踏み逃げ禁止!」が右から左に流れる奴みたいな(w

(Arciveのにはそういう記述なかったけど。
うあーん昔のソースコード見てみたい~!



追記:
裏FF7の言及、Vジャンプにもあったそうです。

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