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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

吉良知彦さんを想う
あまりにも、あまりにも早すぎて、唐突すぎる別れに、言葉もないくらいです。

ZABADAK、そして吉良さんサウンドとの出会いは、一応高校に遡るのだけれども、その頃は友達が好きだ~ってさんざん聴かせてくれたのを聞き流してるくらいで、「あー、確かに●ちゃんこういうの好きだよね」って程度だったんだけど。
その存在が大きくなってきたのは、間違いなく、ゼノギアスのアレンジアルバム、CREIDが原因だと思う。
のれん分けしたハズの上野さんと吉良さんが一緒のアルバムに出てる、っていうのがまずビックリだったのだけれども、ギターのノリが良くって(ブズーキの事は知らなかった当時(汗))、なんとなくああいいな~と思ったのね。
今更だけど~ってアルバムも手を伸ばしたりして。
ちょうど光田さんのサイト(プロキオンスタジオ)の方にもインタビュー記事載っていたりして、じんわりじんわり、吉良さんのサウンドが好きになっていたんだよな~。

次に存在をすごく感じたのが、やはり光田さん繋がりで『kiRite』。
これ、ちょうどゼノオンリー合わせの合同誌をゼノ友数人巻き込んで企画してた頃だったんで、その打ち合わせついでに~って、2005年6月に大崎駅直結マンション・ゲートウェイ大崎のアトリウムで行われていたkiRite発売記念の無料コンサート聴きにいったのよね。
生の吉良さんの演奏を聴いたのはこれが初めて。そして最後。
その時の事は過去の自分のサイトの日記に書いているんだけど、当時使っていたisweb無料サーバがサービス終わっちゃってお蔵入りになっていたので、これを期に再掲してみた。いや、ホント、あのギターは凄かった(※そしてまだブズーキの事をちゃんと認識してなかったっぽい)
河井英里さんの伸びやかなサウンドに合わせてテノールで唱和してきたビブラート、つま弾く直前の弦のきしむ音――マンションに住む人がふつーに遠巻きに歩いているようなオープンスペースであるあの場所で、あの演奏空間だけはキリテの森の、そして吉良さんが生み出す渦の中だった。光田さんの曲なのに、でも、なんか吉良さんの独壇場だった(笑)。
そこに『Pain』の生演奏だもんね。光田さんがナムコのモノリス作品に二度と関わらなくなるかもしれないって思い込んでいた頃合いだったもんね。ホント、あの時の事は今でも忘れられないし、未だに涙腺緩んでしまう自分に驚いてる。
終わった後、ゲートウェイ大崎にあるどこぞのレストランで打ち上げに行く後ろ姿、見かけちゃった時は、思わず声を掛けてしまおうかどうしようか悩んだくらいだった。まぁプライベートの時間だし、って引っ込んじゃったんだからオトナだったね、自分。もし、あそこで暴走して声を掛けてしまっていたら、もしかしたら何かが変わっていたかもしれない……そんな詮無いことを思ってしまう。

光田さんの記念ライブの方は、もう自由に出歩けない身になってしまったから、最初から諦めていたんだけれども。
でも、こんなことになるなら、無理しても行けば良かった。
あの音を、空間を、永遠に失うなんて、思っていなかったから。

しかし、こうしてみると、私は光田さん繋がりの吉良さんサウンドが大好きなのだから、実はZABADAKファンを名乗るにはかなりおこがましい存在かもしれないな~(笑)。
Wikipediaにも全然触れられてない吉良さんと光田さんの関係ですが、光田さんが日記で『心の師』と言っていたその絆が、多分私の中のZABADAK、そして吉良さんの音なんじゃないかな、そう思ってみたり。これからは、遠い遠い宇宙でつま弾かれる音に、私達は、そっと耳を澄ましていくこととなるのでしょう。

ご冥福を、お祈り申し上げます。

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