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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

ふわっとゼノサのハマー考―松野太紀さんの訃報に接して―

声優・松野太紀さん死去 56歳 『金田一少年の事件簿』金田一一、『スポンジ・ボブ』スポンジ・ボブなど|2024-06-27 18:35ORICON NEWS

週末バタバタしていたので、きちんと情報捉えきれなかったのだけれども、ようやくいろいろなところを確認しまして。
ああ本当なんだ、まだこれからなのに……という思いでいっぱいです。

自分もゼノサっ子なので、松野さんというと、はじめちゃんよりはまっさきにハマーの声が浮かんでくる派です。(はじめちゃんは先行作の劇場版の勝平さんイメージの方が強いのもあるがさておき)
同じ時期のナムコ作品だと、ひよっこだった少年期~ゴーレム騎士団(仮)のリーダーとして成長していく『ヴィーナス&ブレイブス』のフリーの爽やかな雰囲気も好きなのだけれども、でもでもやっぱりハマーなんだよなあ。
あの軽くてすっとぼけていて愛嬌のある、あの声。

個人的に一番好きなのは、やっぱりアウターファイルでのへべれけ状態かなあ。
”放課後”の収録座談会(ボーナストラック)の和気藹々ぶりも大好きだけど。
楽観的だけど怖がりでヘタレなハマーは、戦うのが当たり前のあの集団の中における「普通の感性の若者」枠のキャストとして本当にハマり役だったなあ。船長と違って普通に戦闘ビビりまくりだし。多分びびり度はアレンくんよりも強そう。
アウターファイルは、エルザ3人衆のふわっとした掘り下げがあって、ここからどう話が広がっていくのかなあって非常に楽しみだった覚えがあります。
前世や後作品のハマーも、私の中ではみんなずっとあの声で聞こえ続けるんだろうなあ。

そう、それはそうと、マシューズ船長やトニーと違って、ハマー、ミルチアを完全に体験してなさそうっていう描写が特に気になっていて。アウターだったか本編だったかウロなんですが、でも確かな違和感として残っているので間違いなく描写はあったはず。
もっと深く物語に絡むのを期待していたのですが……Ep2、Ep3と話が駆け足だったの本当に勿体なかった。

ゼノギアスのハマーは、PCキャラと違う「普通の人」である自分を呪いにしてしまって、最期は決裂という未来しか選び取れなかったのだけれども、ゼノサーガのハマーは「普通の人」であることで、登場人物みんなの心に巣くってこびりついて取れないミルチア/ゾハルの呪詛を、戦争を知らない普通の若者の感性でもって軽くしていける、そんな役回りになったんじゃないかなあ、と密かに思っています。だったらいいな、という願望が過分に入ってたりもしますけど。



もし未来にゼノサーガが再演される事となっても、もうあの声での新しい台詞には会えないんだな、というのは本当に悲しい。
石塚さんも辻谷さんもそうだけれど、あの時あの物語であの声とあの演技に出会えた奇跡を大事にしていきたいな、そう強く思います。

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