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翠輪堂-日記-

文月あずさ@JADERINGSもしくはAzusa-Fの趣味的日常記録/不定期更新

鏡の文学――すずめの戸締まりに見たものは
先に言っておきますが、私、新海作品はスクリーン視聴の経験がなく、すべからくテレビ放映の恩恵に与っている人間です。
そういうニワカが発言するのは許せんという方はお帰りください。
私はタタラ場で暮らそう。




『すずめの戸締まり』、クロ現でも取り上げられるレベルだったりして、良くも悪くも反響つよつよだなあ、と遠巻きに見ている次第なのですが。
自分のTLに見える感想もマチマチで、それを見ていてふと思ったこと。

「あ、ゼノギアスだ」

作品という鏡に映るのは、それぞれの経験・体験・心の傷。
誰一人として同じ像を結ばない。

もしかしたらそういう作品なのかもなー、と。
ふんわり思ったわけです。ふんわり。

エンタメは同じ感動を誰しもが受けるのが当然と思われているところに、砕けたガラスのかけらを土砂降りに浴びせるような。
そういうものが時を超えて現世《うつしよ》に舞い降りる経験を、私たちはまたしているのかもしれない。



……ただ大変申し訳ないけど、多分私はスクリーンに行かないですね。
行く人生の余裕がないのもさておきながら、これだけのもの、平静でいられる自信が無い。
ただでさえ、物語も周りの人への関わりも絶たれている中で、ちょっとしたことで派手に感情が動きすぎるから。
自分の為だけに心動かすことは赦されていない今があるから。

出来るのは、こうやって遠巻きで、一瞬の狭間でキーボードを打つ、それだけです。(作成時間10分)

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