翠輪堂－日記－

昨日あんなことがあったというのに、命を投げたいという風に思考がいかない、そんな自分に吃驚している。

メンタルは警察に行けといい、警察はメンタルに行けという。
現行法上、恐怖は根治対象でも救済対象じゃないからしょうがないけど、結局、原因撲滅だけを考えた手っ取り早い方法は、恐怖している人間そのものがいなければいいって事じゃないのかなあ、なんて考えたりはしないわけでもない。

でも、考えるだけで、実行を考えるまではいかないのだ。
今までの自分を思うと、不思議。

生への執着？
他人への気兼ね？
イチイチゼロへの抵抗感の解消？
なのかもしれないけど、なんかそれは自分の中でしっくりこない。
原因の一つではあるのだけど、原因の一番であるとは言えない、そんなふわふわ感があるのだ。

代わりに何か、とてつもなく大きくて黒い穴があいている気がする。
おそらくは既にもう。