"Lゼノギアス語り"カテゴリーの記事一覧
-
ええ?もう20周年から2年経ったんですか? 早すぎません?
年を取ると時間の進みが早くてのう…ヨボヨボ
まぁゼノギが出た後の私の人生における濃密な2年間に比べたら、正直シュミ充薄味な2年だからなぁ。現状仕方ない事とはいえ。
でも、ツイでゼノ描きさん達やゼノ好きさん達がオフ会してたり、今度サンクリ内でモノリスト開催されたりとか、腐女子沼片足突っ込んだまま抜けられないご隠居としては、若い人達の楽しんでいる姿に、気持ちも軽やか・若返る気分を日々もらっている次第であります。
それが関係してるかどうかはさておいて。
ゼノコンBDが決まった時、嬉しさのあまり勢いでエバノにがしがし書いたお話がありまして。
ささやかですがお祝いにぺたりんこ。
ていうか、途中まで書いて、細かい部分詰め損ねていて、しばらく書き直す余裕がないままBDの発売日を迎えまして。で、実際のBD見たら、舞台のライティングの様子とか全然違っていて「ぎにゃー」となり(笑)。ニコ生越しの記憶が嬉しさのあまりウェルス化 していたようです。
なので最初の勢いからは大幅いじりましたが、とりあえずまとめあげました。俺様満足。自己満足。
この手の二次苦手な人は、いつも通り商品画像貼っておきますのでリターン推奨です。
…在庫アリなのになんで商品画像がないんですかー楽天さん~(T_T)
えーいリバディスクでせめてもゼノギ気分を!
「先生~明日のカメラ借りに来たんだけど~」
山の上にたたずむ一軒家。麓のラハン村の住民が頼りとする医師、シタンが家族と住む家だ。そこに、フェイはひょこりと姿を現した。
翌日に控えた二人の親友の結婚式、そこで使うカメラは彼から借りる事になっている。病気や怪我の類いの知識はもちろんのこと、機械の扱いに長けた風変わりな医者を、村の皆は日頃から頼りにしていた。
「あれ~? いないのかなあ。往診かなぁ…」
呼んでも反応がないのはよくあること。勝手知ったるといった風情でフェイは裏のガラクタ部屋へと足を伸ばす。……ガラクタ部屋などとシタン本人の前で言ったらきつくたしなめられるであろうが、何に使うかわからないような機械がごろごろ転がっている部屋は、誰が見たってガラクタ部屋としか呼べないだろう。
「先生~いないのかーい」
床に散らばった工具の箱を避けつつ、フェイは辺りをきょろきょろと見回す。その目が、作業机の上に置かれた洗面器ほどの大きさの黒い本のような物体に吸い寄せられた。
「……鏡?」
大きさはやや大きい書物といった風情か。薄く細かい傷があるものの、よく磨き上げられた板が直立している。黒くすべすべの表面は、最初見た時鏡かとも思ったが、わずかに顔が映るのみで、これで化粧をしたりひげを剃ったりしてもよく見えないだろう。
その土台の部分には丸い彫りのある板が蝶番で繋がっており、上の板を倒せば本のように折りたためそうだ。脇から伸びる紐状のものは、布とはまた違った質感のもので、どこかガラクタの山の中に突っ込まれている。どこに繋がっているのか全く想像がつかなかった。
土台の手前の方には四角いボタンがいくつもあり、三角を二つ重ねた記号やら四角やらの記号が整然と並んでいる。そのひときわ大きい三角のボタンの手前側で、オレンジ色の優しそうな光が小さく浮かんでいる。
「なんだろ、これ……」
思わずフェイは手を伸ばす。少し表面をなでるだけのつもりだった。が、ボタンはそのわずかな力だけでもカチリと沈み込み、光の色が薄い緑色に変化する。同時にジジ……ガガ……とこすれるような音。直立した黒い板に走るノイズ。
「わ、やばっ……」
泡食って手を離すも、どうしたらよいかわからない。無駄にバタつくフェイの目の前で、黒い板の――液晶画面の上に、一筋の赤い光が差し込んだ。
ず……ん
腹の底に響くような音の後、むせび泣くように流れる弦楽の音。静かに、もの悲しく、滔々と響き渡る。
「え? あ? ええ?」
不安定に踊る旋律。か細く、でも確かな響きが、目の前の機械から発せられる。
画面は光が差す時もあれば、砂嵐を交えて見えなくなったりと安定しない。だが、合間合間で人々が――奏者が――楽器を手に、もの悲しく冥く不安をかき立てるような音を紡ぎ上げる。
ぞくりと、背筋を走る感覚。
フェイは息を飲んだ。目が、耳が、離せない。
静かにうねる海のような響きが、転瞬、荒々しく舞い上がる。嵐が、音が、フェイの五感を鷲掴みにする。
――「おまえさんの行く手には黒く冷たい風が吹き荒れておるぞ」
昼間、村で戯れに掛けられた言葉が脳裏をよぎる。冗談だと呵々大笑して言われたそれが、まるで旋律となって襲いかかってきたかのよう。
――これは……。
荒々しく吹き荒れた音の波は、大きな破滅の音を響かせた後、深く地の底を這うような男声の響きに代わった。寄り添うかのように静かな女声が唱和する。白くけぶる画面。ゆらゆらとゆらめき、夜の帷へと沈んでいってしまうかに思えた重奏は、しかし、昇りゆく払暁の光のような風琴に誘われ、ただ気配だけを残して静かに消え去っていった。
──この感覚、どこかで……。
「おや、動かしちゃいましたか」
背後から声がした。びくりとして振り返ると、そこにシタンの姿があった。彼は僅かに嘆息する。
「ここの物を勝手にいじっては駄目だといつも言っているでしょう?」
「ごめんよ先生。ちょっと気になっちゃって、つい……」
機械は次の曲を奏で出したようだ。柔らかで規則正しい旋律をなぞるかのように、縦笛の深い音色が静かに歌い上げる。
「これ、いったいなんだい?」
「それがわからないんですよねぇ。この中に青くてすべすべした円盤が入っていて、それが回って音や動く写真が出るらしいというのはわかったんですが……」
シタンの節くれだった指が、土台の円を静かになでた。
「音は何とかなりそうですが、絵は安定しませんね。どうやったら直せるかな」
「ああ、待ってよ先生」
四角のボタンを押そうとするシタンを、フェイは慌てて止めた。
「もう少し、聴かせてくれよ。……なんだかとても懐かしい気がするんだ」
シタンはきょとんとフェイを見たが、それも一瞬のこと、いつものように柔和な笑顔を浮かべて首肯する。
「ええ、いいですよ。どこまで動くか、私も気になっていましたしね」
静かに画面を――今は黒く何も映さない画面を共に見つめ、シタンは静かに呟いた。
「もしかしたら、あなたの中に、この音楽が好きだった誰かの心が生きているんでしょうね……」
後書きイイワケとりあえず蛇足。
ロストテクノロジーを見た後退人類の思考書くの、たーのしー!!
BDプレイヤーの描写、めっちゃ楽しかったです、ハイ。いくらシタンに変な物日頃見せられてるとはいえ、フェイ、わっかんねぇだろうなあ~(ニヒニヒ)と書いておりました。
気合いが入っているのは『冥き黎明』の旋律を言葉で表現するところですが、難しいけど楽しいねぇコレ。かつてTIGRAFの水口さんの講演で「ゲーセン音楽は音抜け重視」という言葉があったんですが、RPGの音楽――特に植松さんによってスクウェア音楽室で煮込まれて、それをその身に溜め込んで描き出してきた光田さん達の作る曲は、やっぱりかつてのゲーム音楽という枠組みからすると新たな進化の一つの形を作ってるよね、と思います。とはいえ、最近のゼノだと光田さん、完全にドラマ部分の曲ばっかりで、それはそれでいい曲ばっかなのだけれども、このゼノギの時代だと、フィールド曲のようなループする曲も面白み多い曲多かったんで、またそういうのをゼノで描いて欲しいなぁ、と欲張り思ったりw
それとですね、楽器の和名、いくつか本来の和名と違う部分があります…が、フェイはそんなに楽器に精通してないだろ、という偏見(だって音楽的なものにあんまり触れてないじゃん過去も現代も)で、多分あまり楽器知らん人が聞いたらそう表現するんじゃないかなー的名称に変えてあります(その方が響きが良かったから、というのもあります)。 なので、他所でうっかり言うと恥かきます。ご注意。
さあて、23周年に向けて、またゼノ充続けていきますかね♪PR -
先週末の三連休に入る直前、自分的にはちょっとしたビックリ大発見がございまして。
思わず引用RTしたんですよ。
そうしたら、それをきっかけにいろいろな話が連鎖的に出てきて「これだけしっかりした話が出そろってるなら整理しておきたいな」という気分になり、土曜の早朝、唯一PCが使える時間帯にブラウザ版上で連ツイとして書きかけていたんだけど、文字数制限や資料再確認やらで変に時間が掛かってしまい、そうこうしているうちに家族が「腹ぺこだおぅ」と起きてきてしまったんで「いやーんまだ5:50やろー!」と慌ててテキストエディタにコピペ繰り返してデスクトップに「無題.txt」で保存するハメになるという、おかんあるあるだったのでした(T_T)RT>この広告、Wikipediaで資料不足疑義が唱えられているゼノギアスの項の序文の「裏FF7」論を裏付ける立派なアーカイブだわ。旧スクウェアのゼノギ頁トップFLASHにしかない記載かと思っていたが紙媒体で在るのね!
ファミ通も電プレもザプレもNDLに保管あるから確認も取れる…取りに行きたいー!(遠い) https://t.co/5bziQW5hMN
— Azusa-F (@jaderings) 2018年11月21日
なので、途中までツイで書こうとしていたスタイルそのままをベースに(140字制限気にしなくて良くなった気楽さから)増補しながら掲載します。
ツイートの引用もそのツイに差し込む予定だったものを載せています。自分の中のまとめとしての形を優先する為、実際のツイートの投稿時間とは情報の順番が前後してしまいますが、ご了承下さい。
これらのお話をTwitter上で拝見させていただかなかったら、私個人の趣味としての範囲では調べるのが時間的・物理的に難しい事柄ばかりであったので、今回見せていただいた数々の資料、本当にありがたかったです。この場を借りまして改めてお礼申し上げます。
「裏FF7」の話、自分としては「公式サイトだけでなく紙媒体でも確かにこの呼称が使われていたという話だ、ありがたい!」と思ったところから、あれよあれよと情報が集まってきて、ネットの集合知が良い方向に連鎖するの、なんだか昔のゼノ掲示板感覚で懐かしい。
ちょっと自分で情報整理→
1)ゼノギアス遅れハマり&ネット自由使用が出来たのが1998年後半以降だった私が「裏FF7」の呼称を確かに目の当たりにしたと言えるのが、旧SQUARESOFTのサイト上、トップに置かれていたFLASHでスクロールしていく文章上。
「What_X?」という頁にも記載があったらしいが、印象深かったのは上記のもの。
>>参照:InternetArchives
(PlayOnlineドメインに変更になって以降のもの。InternetArchiveについての私のスタンスについては別途後述します↓)通りすがりですこんにちは。
旧サイトにはテキストでもほぼ同文の記載があり、インターネットアーカイブでも参照可能なようです。ご参考までに。
> ゼノギアスが裏FFVIIと呼ばれるもうひとつの理由が、そのシナリオにある。https://t.co/LfszObal8p
— スベアキ(Ryo Saito) (@Subeaki) 2018年11月22日
2)ところが、Wikipedia上では(いつからかはわからんが(差分確認する根性も無し))少なくとも18/11/22時点まで、この「裏FF7」というキャッチコピーでゼノギアスが売り出されていた事実に[誰に?]というタグが付けられており、「真偽の不明な情報」という扱いになっていた。
3)確かに存在したの私は見たんだけどな~、でも今ネット上にサイトそのものがない以上、不確定情報扱いなのは仕方ないかな~…そんなもやもや~を抱えていたところ、フォローしているゼノファンの方からのリツイートで回ってきたのが、この雑誌広告の写し。
4)前述↑のInternetArchiveも写しとしては有用なのだけれども、元々がネットのキャッシュやら何やらからかき集めた、提供元が積極的に提供したものではない非公式データであり、サイト管理者の申立で削除も可能な媒体(だったはず)なので、Wikipediaさんこれじゃ認めないかな~という不安は多少あった。ゼノギアスの雑誌広告を見つけた。裏FF7。 pic.twitter.com/HoTaZEEqWq
— Diseal (@dis_ssvt) 2018年11月21日
(ここら辺日本の著作権法とアメリカのフェアユース法とかをガッツリ調べなくては確かな事が言えない部分で…TPPでの著作物扱い方の統一ルールとかの絡みもあるし、そもそも著作権法が今の時代に合ってない云々とかの問題も絡んできて……正直勉強不足ですゴメンナサイ)
5)ただ雑誌に載って遺っている、というのはかなり大きい。というのも、日本の国会図書館(National Diet Library …以下NDL)には納本制度というものがあり、国内刊行物を半永久的に保管するシステムが存在する。で、ファミ通を始めとした出版大手のやっている雑誌は大体保管がされていて、20歳以上なら館内閲覧が可能であり、成人なら誰でも裏を取ることが出来るのだ。
ゼノっぽく言うところの「AAAのデータです。改竄の余地はありません(ゼノサEP1)」といったところ。
(館外貸し出し制度もあったとは思うのだけど、持ち出し可能文献に制限があったりするのと、手続きがちょー面倒なので覚えてない。必要ならNDLサイトでやり方検索してくれor20歳以上で身分証明書持っていて館内用透明バッグに入るだけの手荷物で東京メトロ乗れるなら直接行っちゃった方が面倒がない(※個人の感想です))
6)それとは別にゼノギアスを「裏FF7」として宣伝する見開き広告が電プレvol61(1997/12/12号)に掲載されていたのが今回判明。最初に見せていただいたVジャンプのものは部分保管の為掲載時期は不明とのことだったが、後にゼノギアスの攻略本がVジャンプから出た事も鑑みるに、おそらく同時期掲載と思われる。
(もしかしたらファミ通やザプレ等にも同時期に同様のものがあったかもしれない。特にザプレは「箱崎えれめんつ」等、投稿コーナーで積極的にゼノギアスを応援してたしね)
7)ちなみに私のゼノギアスとの出会いは、97年秋頃にFF6好き友人が見せてくれた雑誌記事だったので、もしかしたらそこでその文言に既に出会ってたかもなーと思うのだが、そこはさすがに掲載誌も何もウロ。そもそも自分、こんな20年も暗く残酷な神の夢に縛れているハメになるとは夢にも思って無かったし。こちらに掲載されています! pic.twitter.com/SDp3Cii16z
— ぁぐ (@_agu_agu_) 2018年11月23日
…いやそもそも、プレイアブルですらないご先祖様の名前だけでゲーム買い決定とか、どれだけ砂漠の王様好きだったんですか私(w)(いや今も好きだが)
8)さて、スクウェアサイト上での「裏FF7」記述は、後にスクウェアがPlayonlineの中心的役割を担う中でドメイン移転をしてしばらく掲載されていたと思われるが、おそらくPS3発売前後でPS3が物理的に下位互換しない事で、一時期サイト上から情報が消えていたような。…ここら辺(ゼノサーガとバテンに夢中→リアルタイムプリンセスメーカー(一般名称:子育て)に人生が移行した関係もあって)まともに追跡もしてなかったからウロ過ぎるけど。
9)後にゼノギアスがアーカイブ配信された時(08/6/25)に掲載された情報は、他のPS旧作同様概要を示すだけのもので、元のサイトのようなどっさり情報は消滅。「裏FF7」の文言は、このタイミングで確実に、公式の形ではネット上から消えてしまったと思われる。
>>参照(2018/11/26閲覧):
Playstation Store:ゼノギアス
PlayStation ソフトウェアカタログ:ゼノギアス
……うん、140字制限の中でやる内容じゃなかった(爆)
以下雑感(蛇足とも言う)。
20世紀末、インターネットという表現を得た時には「発表されたいろんな情報がネット上でいつまでも自在に見られる!」と思ったものだが、各種公式情報やiswebやgeocitisといった「ファンの作り上げるもの」のみならず、公式のものですら保って数年で消えていくのを目の当たりにしてきていて、アーカイブマニアとしては「うわーんうわーん勿体ない~!お願い消さないで~!」という気持ちを抱いたこと、何度も何度もあるんだよね。
とはいえ、サイト主/権利者が「これは引っ込めたいな」という情報を引き出してしまう事への、ちょっと後ろめたい気持ちもないワケではない。
「忘れられる権利」、それを考えると、いいのかな? とも思う。
自分自身も何度かサイト作り直している上にサイト移転を余儀なくされて、その間でネット上に載せなくなったデータもいっぱいあって、とはいえ全てを載せるには準備も何も必要だし、自分にとって取るに足らない(と私が判断する)ものもあったりするから、全てを遺して上げ直す形には到底出来ないのだけれども。
とはいえ、調べる側は容赦ないんだよね。
その昔、とある史料整理に参加した事あるけど、100年もすると借用書もラブレターも飲んでた薬の説明書きも、ぜーんぶ「当時の様子を記した歴史的史料」になっちゃうのよね。「数年前から何度か手紙に出ていた○○さん、このたびの調査で、家主の△△さんの姪の嫁ぎ先の妹さんだと判明しました~」とか「■■という薬の袋があったことから推測するに、この時期のご家族でこの病気に罹っていた人がいる可能性があります」とか判明すると「おお~っ」て盛り上がるし。
そうやって、遺ったものから推測する。
遺ったものから(もしかしたら的外れな)予想を立てて、それを「通説」として流す。
そして、それが「真実」とかたられて遺っていく……。
特にゼノって、ネット上で悪意の情報が一人歩きしているケースを何度も見かけたしさ。
カウンターをあてるには正確な――誰でも見られて、自分の頭で考えられる素材となる――ものがちゃんとあって、そこに至る道が示されていたら……もっと何か違うのかもしれない、と思う事が何度もあって。
そういう点では、今の、可変可能なネット上の遺るものだけでしか語られない、断片でしか見てもらえず、その断片が誤っていたもので作られていた場合……個人的にそれが怖い。
私の好きな作品は、私の好きという気持ちは、どう見られているんだろう。
場合によっては悪意にしか捉えられなく伝わったらどうしよう。
私自身も常に正しい事が出来ていると胸張って言えるほどではないけれど。
少なくとも「私の目を通して見た物」の中、なるべく「他の人もいろいろ考えて動けるもの」を形にしていきたいな、それでみんなが楽しむ事に少しでも繋がればいいな、とは思っていたりもします。
ネットを、排除の道具にするのではなく、共助の道具にしていきたい。
そんな事を、日々願っていたり。
さて、Wikipediaの使い方もう一回確認するかー。
投稿は自由、とはいえ、自分で現物見てない者が書き込んじゃっていいのかなー
出来れば誰かに任せたいなー(←小心者)
それはそうと、これはちょっと推論にしかならないので、拡散しやすいTwitter上に載せるのにはためらっているのですが。
発端となった自分の引用RTで取り上げたゼノギサイトのトップでくるくるしていた奴、私自身はFLASHだと思い込んでいたんですが。
でもInternetArchive――ネットのキャッシュを集めたもの――であった同文のもの、私のウロな記憶だと、そのページもなんかスクロールしていたような気がするんですよね。
……もしかしてトップのアレ、FLASHだと思い込んでたけど、JavaScriptで上下スクロールさせていただけだったらどうしよう(汗) だってJavaScriptで出来るよね、アレ。
昔のWebサイトによくあった「次のキリ番は1000番です。踏み逃げ禁止!」が右から左に流れる奴みたいな(w
(Arciveのにはそういう記述なかったけど。
うあーん昔のソースコード見てみたい~!
追記:
裏FF7の言及、Vジャンプにもあったそうです。そういえばゼノギアスの裏FF7がどーのこーのな広告は言われてたとおり発売月のやつにあった pic.twitter.com/mcDXJgzlOZ
— あぐ (@_agu_agu_) December 6, 2018 -
ゼノギアスファン待望の、そして感動を呼び起こしたゼノギアスコンサートから早幾星霜。
ゼノロスなんてハッシュタグが(わりかし公認で)TLに踊った日々に思わず「ゼノギアス は永久に不滅でチュよ~!!!!」と知能天文学的に低くなりながら 叫んだりもしたがさておき。
ようやく……よおおおおおっやくっ、タイムシフト視聴完了しました。Xenogears 20th Anniversary Concert 4/8千秋楽@ニコ生
「視覚野に届いただけの情報なんか意味はねぇ!(台詞かなりウロ)」と叫ぶ某作の借金船長のお叱りが脳裏によぎりますが、ようやく見られたよぉおおおおおろろんろーん!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv311856881
(※2018/4/25追記:ニコ生URL
(18/4/30購入期限/18/5/7視聴期限終わったらリンク自体がロストしちゃいそうなので記録として))
予想していたとはいえ、例年以上のあまりの新学期進行に、もうこのままじゃ時間取れないっ!と思って、直前生放送(当然タイムシフト済み)も全く目を通さず、飛び込みましたよぉおおおおおろろんろーん!!
……
…………
……………………
終演の拍手が鳴り響いて、ニコ生ならではのアンケートが出て、それでも動けなくて、呆然とPCチェアにもたれて、受け取ったものを万感の想いで反芻して……。
ニコ生でこんな目に遭わされる日が来るなんて思わなかった!
これは光田さんによるゼノギアスのリメイクや!!
あかん。ここまで完璧な――完璧以上の――リメイクがあるだろうか。
2時間あまりの――ゲーム時間に比べればあまりにも短い時間にここまで詰め込んで。
アンフィシアターと聞いて「何故そんなめっちゃ特殊な作りした会場で!?」と思ったけれども、この完成形には本当に納得。センターの回転盆が見せる演出の多様さもさることながら、ライティング設備の豊富さ、絶妙さは、あのゼノギアスという作品の芯を表現し尽くしていて。
他の誰がやってもこうにはならない。
作曲家として、演奏者として、演出家として。
さらには音楽を担う会社の経営者として、理想の表現と現実の成せる事のギリギリを――本当に薄皮一枚のギリギリを――描き出して。
まるで牡丹の花弁の一枚一枚を一本の木から丁寧に削り出したかのような、そんな精巧な作品を。
ゼノギアス好きで好きでずっと追い続けていた身から見て、自分の思い出のどことも衝突しない、そんなゼノギアスを。
拝ませていただきました。
いったいどれだけの時間を掛けたのだろう。
実現に至るまでは、光田さんの日記に記載があるけれども、とてもあの短い期間では(そしてゼノブレ2や他の作品とも並行作業で)進められたとは思えない。
どれだけの長い時間を掛けてきたのだろう。
どれだけの想いを賭けて、編み上げていったのだろう。
どれだけ、大事にしてきたのだろう。
それを思うだけで、こみ上げてきてしまうものがある。
ゼノギアスを初めてやり通した直後は、確かにリメイクして欲しいと思った。ちゃんとDISC2作り直してよ!って本当に思っていた。
でも、高橋さん達がスクウェアを出て、光田さんも出てしまい……。
ファンディスク的なものは出るけれども、それはかつての中身のままで、作り替える気力も見られないまま、スクウェアは切磋琢磨していくはず(※ファン目線)のエニックスと手を組んでかつての尖りぶりを潜めはじめ……。
そうしているうちに、作り手はそれぞれの世界に羽ばたきはじめて。
いつしかゼノギアスをリメイクして欲しいという気持ちは自分の中で溶けて消え――否、消えたのではなく「いい加減な描き方をされるくらいなら要らない」までの拒絶へと向かっていき。
映像表現の成熟とハードの進化スピードの速さ、それ以上に、携帯電話ゲームの興隆する時代――しかしながら新しい物ではなく既存の焼き直し&劣化ばかりの、ゲーム表現のエネルギー失速が目を覆わんばかりになってきて。
いい作品が見たい、ゼノギアスの時のように深く掘り下げ自分がその作品にどっぷりのめり込むようなものに出会いたい、という自分の思いは、今の世界にとっては懐古厨以外の何物でも無いのではないかと悲嘆に暮れ……自分を取り巻く環境の変化も娯楽を楽しむ余裕があるものではなくなってきて……。
そんな中でも、静かに、でも確実に、光田さんは自分の作品を磨き上げ続けていて。
自分自身の実力を高め続けていて。
ファンが抱いていたものに寄り添い続けて。
そして、形にして見せてくれた。
「それはきっとあなたのなかで
この曲が好きだった、遠い昔の
だれかが生きているからですよ……。」
シタン先生の台詞を引くまでもなく。
多分これは、コンサートという形態でしか実現できなかったのではないだろうか。
遠い昔のだれかを――ゼノギアスを大好きでたまらない自分を――再び生かしてくれたのは。
そう思えてしまうのは、その20年で光田さんが積み上げてきたもの――人脈であり経験であり――が全部詰め込まれてなお、20年前に私達の出会ったゼノギアスという色を全く損なわずに、否、それ以上にして、ゼノギアスを描いてくれたから。
そんな、一人の素晴らしい表現家の、マイルストーンとも言える作品に20年前出会い、そして今、その20年の研鑽の集大成を見ることが出来る、ありがたさ。
(※20年:人によってはアーカイブスその他でゼノギアスに出会ってから今までの時間、というのもあるだろうからこの括りにするのは申し訳ないけど、最初の97万本の中に入っていた一人としては、この括りの重さは間違いなくあるので)
ホント、会場行けない身だったのは運がなさ過ぎるよ自分……。
でも、こうやって、このゼノギアスに触れる機会をもらえたのは、本当に幸運だったよ自分……。
当日はホント身動き出来なかったから、後からなりふり構わずTL掘りまくって、Twitter上の感想を見まくっていたのもあって、ある程度の覚悟は完了済みだったし、PC画面から覗かせてもらうだけの分際でそれはダメだとなんとなく自分に言い聞かせながらだったんですが。
耐えられませんでした。「飛翔」は泣いちゃいましたさ、ええ。
最初のうちは他の人のコメとか目をうつしてる余裕もあったんだけれども、画面演出で引き込まれて、音楽にノリノリの演奏者さんに身も心も奪われて、気がついたら……って感じでした。
コメ打ってる時間も惜しいよ!というか打てる人たち凄すぎるよ。こちとら聴き入るだけ精一杯よ!88888すら打てなかったよ!(TSとはいえせっかくニコ生なのに……大後悔orz)
そして、会場に行けなかった不遇の身を補う、数々のネット上の情報に本当に感謝……。
熱く語ってくれたゼノギアスクラスタのTwitter等もさることながら、リハから何から惜しむことなく臨場感たっぷりに伝えてくれた光田さんやプロキのTwitterや日記、田中久仁彦さんやスクエニ音楽広報もそうだし、数々の演奏者さん達のTwitterや日記からほとばしるコンサートの熱気は、ネットの海を通して見ていてもいささかもその熱さを減じる事無く伝わってきてくれて、その片鱗を少しずつでも知ってその身に落とす事が出来るという幸運を噛み締めております。10年前には存在しなかった情報インフラの数々には感謝しかないですわ。
ファミ通の記事も電撃オンラインの記事もGamerの記事も、本当にゼノギアス好きな記者さんが書いてるっ!という感じで、臨場感たっぷりで、しかも見所もしっかり押さえていて……。
みんなの幸せが伝わってきて、ホント、俺には暖か過ぎる……(←今月何度目だ)
(パンフも再販対応があってありがたい限り)
それはそうと。
ニコ生のカメラ回しも素晴らしすぎるね!
あれ、ホントに円盤化するつもりないと言われても信じられないレベルでカメラのコンテ切ってるね、と元放送部目線。実際はどうだかわからないけれど、リハも含めて相当綿密に映し方の打ち合わせ重ねた上で生放送に載せてるでしょう、きっと(もしかしたら光田さん自ら?とまで思ってしまう)。ライティングも映像も奏者へのパンニングも、これ以上ないという映し方で、これ以上ないという作品移入の仕方で、
途中カメラが荒ぶったのはご愛敬。ていうか聴き惚れてたんやろうなぁ。
(無理もなや……と優しく許してしまいたくなるほどにいろいろ良かった……)
光田さんがGO言ったらもしかしたら……と期待したくなるけれど……生ならではの不完全さを光田さんは恥じる人だからなぁ……。
会場では熱量で押し切れるそれは、円盤という形で冷えて固めたら、きっとその出来映えに、光田さんは納得が行かなくなってしまうからこその「映像商品にしない」発言だとも思っています。どう見てもすごい上手でしょ!と思う絵を、目の前で何枚も「こうじゃない!」と言ってボツにしてきた私の絵描き友人達のように、きっと鑑賞するだけの私の視点からでは、見えてないものが見えているがゆえに。
会場に焚かれたというスモークや印象深いライティングの数々は言うに及ばず、アンフィシアターという会場そのものをエルドリッジに見立てるところからはじまり、中もそのように作ろうとした(けれども予算で挫折した代わりにそれ以上のファンサービスを提供するに至った)その熱意、会場をもゼノギアスの為の舞台装置としてあそこまで練り込んで作った非日常感、それら全てがなければ、もしかしたらコンサートとして完成形ではない、くらいの気迫で作っているかもしれない、とは思ったりもする。ここら辺は舞台演出の経験もある人ならではというか。
もっともっと高い位置にある理想を実現するために研鑽する姿、それがあるからこそ、こうやってライブも輝くんだと思うと、私は、映像円盤化に関しては無理強いする気持ちが萎えてしまうのです。
以前FF6のサントラのコメンタリーで、植松さんだったか坂口さんだったかが「(ゲームを作るという長いスパンの仕事ばかりしているので)F-1レーサーのような仕事がしてみたい」と言っていたり、『いいでん!』のみずしな孝之先生(個人的には旧『いい電子』とか『ササ様』とか古い方の作品推しだがそれはさておき)が、やっぱり漫画業のロングスパンさとは違ったお客さんの反応・刺激を求めてうわの空劇団やっていたりするのと同様に、もしかしたら、ライブ演奏というのは、光田さんにとって、そういう、F-1や演劇に匹敵するアーティストワークスの一環なのかもしれない、という気もふつふつと。
燃えさかるキャンプファイヤーの炎のように、燃え上がって天を焦がして、胸に強い想いだけを残して消えていく……それが望んだ完成形であるというならば、ただ受け取るだけの身にはとやかく言えない……。
……とはいえ、円盤になったらなったらなったで今回のニコ生の様にありがたやありがたやと飛び込むんだろうけどね>自分(現金)。
まぁ本当に作って欲しかったら、クラウドファンディング起こして諭吉大量に募ってドーンとお願いしに行くって手もあるしなぁ。実現可否はさておいて。
ただ、ジョアンヌ・ホッグのライブ音源はいつかジョアンヌ自身か光田さんの作品に入れて残して欲しいかも。
20年前のように高音が軽やかに伸びきらない分、20年前にはなかった深みのある声の響きは、間違いなくあの瞬間の、あの会場でしか存在しなくて、消えてしまうのは本当にもったいなく思ってしまうのはありますわ。
……ここら辺、音楽というものの贅沢なところだなーと思うのが、想い出と引き比べ/弾き比べながら、いくらでも新しい色を塗り重ねていけるところ。
そういう点では「新しい想い出となることを願っています」という光田さんMCの第一声、本当に、私達のゼノギアスにさらなる想い出を付け加えてくれたんだなあと思うのです。
このたびのコンサート、本当にありがとうございました。
そして。
ゼノロスなんて言わないで、と叫んだ自分を後悔しました。ええ。
これはロスるわ。
私達のゼノギアス完結したわ、ってなるわ。
そしてまたゼノギアスやりたくなるわ。
手元にある純正メモカ3枚分・あふれんばかりのセーブデータから好きなイベント引っ張りだして……特にマリアの飛翔のシーンとか自分の手でやり直し……
否。むしろ最初からやる。
俺はシタン広場を見に行くんだあああああっ!(※ありません/ていうか時間)
というわけで、円盤化よりは、次の演奏の機会をこそ強く願いまして。
なぁに、20年待ったんだ。次の10年も、そのまた10年も、待てるさね。
次があるかもと願うからこそ、ブログ記事のタイトルも「コンサート2018」にしたしね。
……次こそは会場で参加したいなぁ……(ぐすん)
この感想が出てくるに至った思考ソース/各種引用とかは後で加筆するかもです。……GW開けに出来たらいいなぁ……(GW、それは、不自由の週間~(主婦的に)) -
自分の立場でこれを言うのは正直おこがましいと思ってる。
でも、願わずにはいられない。
がんばって。
あなたたちの奏でる音に、きっと私達は虹を見る。
あなたたちの爪弾く調べは、きっと私達を宇宙<そら>へといざなう。
今まで見せてくれていた光輝<ひかり>を、私達は知っているから。
光田さんの準備ツイートや日記見ていて、少しでもエール届け~な気持ちです。
準備中のドキドキバグバグな感覚、もうわかるわーわかるわーマジわかるわー。
これって器楽経験者独特なんだろうか(パートリーダー以外の統括経験はないけど)、それとも自分が特別チキンなんだろうか、それは未だにわからん。わからんまま音楽とガチでつきあう生き方からは離れてしまい、体すらももはや音楽とガチで向き合える状態からは離れてしまったので。
だから、頑張っている姿に、やったらめったら感情移入してしまうのです。
大丈夫! 在校生唯一のピアノ技能持ちで卒業式の校歌から何から演奏しなくちゃいかんのに、前日の体育で左手薬指突き指した過去を持つオバチャンが、全部の厄を吸ってあげるから!!!!!(笑)
素敵な二日間を迎える、全ての人に、幸あれ……!